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昼想夜夢~君、想ふ~
第11章 透明な悲鳴
空を見上げながらぼんやり考え事をしていると




―――――ガチャ。




屋上への出入口のドアが開く音が聞こえた。
誰だ、こんな時間に。
他の社員が出社するにはまだ早いだろう。
もしかして、清掃員か?
そう思いながら振り返ると、そこにいたのは

「うわっ!びっくりした!小川さんか…」
「ほ、北条…?」

そこにいたのは、他の誰でもない北条だった。

「え?何でお前がこんな時間に…」

北条を含めうちの部署の社員が出社するまでまだ一時間以上も時間がある。
なのに、何でこんな時間に北条がここに来るんだ?
北条も、まさか俺がこんな早朝に出社してるとは思わず驚いてるみたいだが。

「担当エリア店舗への発注ミスがあって、朝一で対処してたんです」
「あ、あぁ、そうか…」
「はぁ…、お陰で寝不足ですよ」

北条は背伸びをしながら俺の隣へやってきた。
北条も一服、というわけか。

「小川さんは何でこんな朝早くに?」
「あ、あぁ…、特に理由はないが…、珍しく早くに目が覚めたから」
「へぇー」

よりにもよって今一番会いたくない人物に出会してしまった。
昨夜の事もあってか、北条の顔がまともに見れない。
それは、罪悪感からか優越感からか。

俺の隣で、電子タバコを取り出し一服しているが、いつものように会話が出来ない。
北条はそんな事は気にせずあくびをしながら電子タバコで一服している。

「結局、昨日は彩花に会いに行っちゃいましたよ」
「あ、あぁ、そうか…」
「小川さんに言われたからって言うのもありますけど、やっぱ誕生日当日はね」



あぁ、知ってるよ。
北条の声は、彩花と一緒にドア越しに聞いていたのだから。
俺に軽く説教されたから会いに行ったのか?
素直というか現金なやつというか。

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