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昼想夜夢~君、想ふ~
第12章 雷鳴
今日の空気は一段と乾燥している。
ちゃんと水分を摂らないと、乾いた喉にはいろんな菌が張り付いて風邪を引いてしまう。

「別に…、水を飲みに来た訳じゃ…」
「まぁ、そう言うな。急いで来たなら喉も渇いてるはずだろ?その為に用意して貰ったんだから」
「………っ」

彩花の会社がどこにあるかは知らないが、この喫茶店まで急いで来たなら喉も渇いてるはず。
俺の読みは当たったのか彩花はグラスに手を伸ばした。
どうやら本当に喉が渇いていたらしいな。


「――――…」

冷えた水を喉に流し込んで行く。
カラカラに渇いた喉を一気に潤すように。

「ふぅ…」

店内には、俺と彩花、あとは仕事帰りのサラリーマンが二人ほどいるだけ。
まるで隠れ家のような喫茶店。

「で、用は…?」

喉を潤した彩花は、さっさと本題に入ろうとしていた。
俺がこの喫茶店を指定した理由。
怒鳴り付けてまで彩花をここへ呼び出した理由を聞き出そうとしていた。

早く用を済ませて、さっさと帰りたいのだろう。
こんな風に強引に呼び出されたのだから無理もない。
上着を脱いでいないのは用が終われば即座に席を立って帰れるように。
その証拠に、彩花はメニュー表にすら手を伸ばしていない。
あまり長く俺といたくないのだろう。

「せっかちな女だな…」
「ほ、ほっといてよ…」
「仮にも何度も抱かれた男なんだから、もう少し可愛い言葉を聞きたいもんだな」
「な―――――」


カッと赤くなる彩花の顔。
今の言い方は彩花の神経を逆撫でしてるようなものだな。
何度も抱かれたと言っても、俺がムリヤリ抱いたようなもんだ。

「あ、あれは…、あんたがムリヤリ…っ」

小さな声で俺に反論して来た。
まぁ、あまり大声で話せる内容ではないしな。


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