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昼想夜夢~君、想ふ~
第2章 記憶
ある日、いつものように大学へ行こうといつもの公園前の道を歩いていると
その日は公園にサヤカの姿はなかった。
いつもならサヤカは公園で遊んでるはずなのに。

まぁ、そんな日もあるだろうとその日は深く考えずに登校。
しかし、次の日も、その次の日も、サヤカは公園に現れなかった。

サヤカに何かあったんだろうか?
ただ単に引っ越しただけならそれでいい。
けど、もしかして、施設に連れて行かれたのでは?
それこそ、マジで誘拐されたのかも?

突然姿が見えなくなったサヤカの事が心配で、その日からしばらく眠れない日々が続いた。
サヤカの身の安全だけでも確認したかったが、俺はサヤカの家を知らなかった。

その後、風の噂で、サヤカが遠くに引っ越したことを知った。


『いつもここで一人で遊んでた女の子、九州の方へ引っ越したらしいわよ?』
『あー、あの子?確かシングルマザーのお母さんが女手一つで育ててたんでしょ?虐待されたか何かで施設に入ったって聞いたけど』
『あらー、私が聞いたのは実のお父さんに引き取られたとか何とか…』


あの公園で、噂話が大好きな奥様連中が好き勝手な事を言っている。
しかし、どの話が本当でどの話がデタラメなのか俺にわかるはずもなかった。

ただ願うのは…、サヤカの幸せだけだった。
引っ越したでも、父親に引き取られたでもいいから、どうかあの子がもう泣くことのないようにと…。
ただそれだけを願っていた。

あの小さな手を、もう離してやらないでくれ、と。

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