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昼想夜夢~君、想ふ~
第12章 雷鳴
「今、誰が見えてる?」
「え…?」



今、彩花に触れてるのは北条じゃない。
俺だ。

そして、俺は。
彩花の兄なんかじゃない。
一人の男だ。




「今、お前の目には誰が映ってる?」
「な、何で…、そんな…ぁっ」




もっとちゃんと移して欲しい。
もっと…、兄じゃなくて俺を見て欲しい。
北条でもない、俺だけを。
その瞳に映して欲しい。




「あ、あぁ…っ」
「言えよ!お前の目には誰が映ってるのか…っ」





思い知れ。
お前の瞳に映ってるのが誰か。
今お前を抱いてるのは誰か。

そして

「言えよ。それから―――――」

こんな事をして何になるのか?
何もかも無意味な事だ。
彩花は俺のものにならないし、もうすぐ彩花は北条と結婚するのに。

それでもいい。
嘘でもいいから…。


「嘘でもいい。頭の中で北条を思い浮かべててもいいから…」


たった一言だけ聞かせて欲しい。
その一言があれば、俺は幸せになれる。
彩花を手放した後も、幸せな余韻に浸れる事が出来る。



「"俺を好き"って、言ってくれ…」








彩花の前では、いつも偉そうな態度だった。
彩花に恨まれても仕方ない事ばかりしてきた。
彩花の前では、弱い部分は見せたくなかったのに。

きっと、今の俺は酷い顔をしてる…。
嫉妬に狂って、今にも泣きそうな顔をしている。

「純、お兄ちゃ…?」

体を繋げたままで、彩花の首に手をかけて、脅迫紛いの事をしてると重々わかってる。
この状況では、彩花は答える事しか出来ない、そんなところまで彩花を追い詰めてる。

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