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昼想夜夢~君、想ふ~
第2章 記憶
そう言えば、彩花は確か不動産会社で働いてるとか言ってたな。
俺も北条も明日は休みだが、彩花はどうなのだろうか。
「じゃあ、俺、会計して来ます」
「いや、ここは俺が…」
「今日は小川さんの祝賀会なんだから、俺が出しますよ!」
あぁ、そう言えばそうだったな。
まぁ、北条もそう言ってる事だし、ここは素直に甘えていようか。
「じゃあ、今日はお言葉に甘えるとするよ」
「はい。じゃあ俺、ちょっと行ってきます」
伝票を持ちレジの方へと走り去る北条。
全く、元気な奴だな。
個室には俺と彩花が残された。
全く知らない他人なら気まずくなりそうだが、彩花となら不思議と緊張は感じなかった。
美しく、幸せに育った彩花の姿を見ながら、俺は幸せな気持ちになっていた。
これじゃあまるで子供の成長を喜ぶ親馬鹿な父親みたいだな。
「ねぇねぇ、純お兄ちゃん」
「ん?何だ?」
「まー君には内緒でID交換しようよ!」
「はぁっ!?」
突然の彩花の申し出に、俺は思わず声をあらげてしまった。
ID交換って…、俺とメッセージの交換をしようっていう誘いなのか?
いや、昔ならいざ知らず、彩花は今は北条の彼女だ。
後輩の彼女とメッセージのやり取りを…?
「い、いや…、それは…。お前には今北条がいるだろう?」
「でもいいじゃん!まー君に知られたらまた変な誤解や心配されちゃうし」
そりゃそうだろう。
いくら俺と彩花が昔からの知り合いで、俺が北条の先輩でも北条が嫌がるだろう。
俺も北条も明日は休みだが、彩花はどうなのだろうか。
「じゃあ、俺、会計して来ます」
「いや、ここは俺が…」
「今日は小川さんの祝賀会なんだから、俺が出しますよ!」
あぁ、そう言えばそうだったな。
まぁ、北条もそう言ってる事だし、ここは素直に甘えていようか。
「じゃあ、今日はお言葉に甘えるとするよ」
「はい。じゃあ俺、ちょっと行ってきます」
伝票を持ちレジの方へと走り去る北条。
全く、元気な奴だな。
個室には俺と彩花が残された。
全く知らない他人なら気まずくなりそうだが、彩花となら不思議と緊張は感じなかった。
美しく、幸せに育った彩花の姿を見ながら、俺は幸せな気持ちになっていた。
これじゃあまるで子供の成長を喜ぶ親馬鹿な父親みたいだな。
「ねぇねぇ、純お兄ちゃん」
「ん?何だ?」
「まー君には内緒でID交換しようよ!」
「はぁっ!?」
突然の彩花の申し出に、俺は思わず声をあらげてしまった。
ID交換って…、俺とメッセージの交換をしようっていう誘いなのか?
いや、昔ならいざ知らず、彩花は今は北条の彼女だ。
後輩の彼女とメッセージのやり取りを…?
「い、いや…、それは…。お前には今北条がいるだろう?」
「でもいいじゃん!まー君に知られたらまた変な誤解や心配されちゃうし」
そりゃそうだろう。
いくら俺と彩花が昔からの知り合いで、俺が北条の先輩でも北条が嫌がるだろう。