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昼想夜夢~君、想ふ~
第13章 再来
俺がしてしまった行為は、彩花を傷つけた。
彩花の幸せを壊してしまった。
それを承知で彩花を抱いたはずなのに、何を今更焦ってるんだ?
自分で自分のしてる事がわからねぇ。
「だから、もう一回北条と――――」
『私がプロポーズを断って、嬉しい?』
―――――ドキッ…。
その言葉に、俺の心臓が跳ね上がった。
その言葉は、まるで俺の考えを見透かしたかのような言葉だったから。
「は、はぁ?な、何言ってんだよ…」
彩花、何言ってんだよ、一体…。
何で急にそんな事を…?
『プロポーズを断ってホッとした?』
彩花の言葉が、まるでナイフのように俺の心臓を突き刺して行く。
全てを見透かし、全てをわかってるかのような言葉と口調。
今まで感じたことのない冷たい雰囲気に。
彩花じゃないようにさえ思える。
「何をバカな事を…っ!」
『それとも、まー君からのプロポーズ、受ければよかった?』
「………っ!」
何なんだよ、さっきから。
何でそんな事ばっかり聞くんだよ…。
そんなもの…
「何で…、そんな事…」
『………』
俺のその質問に彩花は答える事なく黙りこんでしまった。
さっきまで、俺の全てを見透かしたかのように攻めたてた癖に。
釣られてこちらまで黙りこんでしまう。
耳をすませば、自分の心臓の鼓動さえ聞こえて来そうなほどだ。
彩花が北条のプロポーズを断った。
そんなの決まってる…。
嬉しいに決まってるだろ…。
嬉しすぎて、この想いの着地点に困ってるんだろ…。
諦めようとした想いが再熱して困ってるんだ。
それは、以前にも増して激しくて、扱いづらくて困ってるんだ。
彩花の幸せを壊してしまった。
それを承知で彩花を抱いたはずなのに、何を今更焦ってるんだ?
自分で自分のしてる事がわからねぇ。
「だから、もう一回北条と――――」
『私がプロポーズを断って、嬉しい?』
―――――ドキッ…。
その言葉に、俺の心臓が跳ね上がった。
その言葉は、まるで俺の考えを見透かしたかのような言葉だったから。
「は、はぁ?な、何言ってんだよ…」
彩花、何言ってんだよ、一体…。
何で急にそんな事を…?
『プロポーズを断ってホッとした?』
彩花の言葉が、まるでナイフのように俺の心臓を突き刺して行く。
全てを見透かし、全てをわかってるかのような言葉と口調。
今まで感じたことのない冷たい雰囲気に。
彩花じゃないようにさえ思える。
「何をバカな事を…っ!」
『それとも、まー君からのプロポーズ、受ければよかった?』
「………っ!」
何なんだよ、さっきから。
何でそんな事ばっかり聞くんだよ…。
そんなもの…
「何で…、そんな事…」
『………』
俺のその質問に彩花は答える事なく黙りこんでしまった。
さっきまで、俺の全てを見透かしたかのように攻めたてた癖に。
釣られてこちらまで黙りこんでしまう。
耳をすませば、自分の心臓の鼓動さえ聞こえて来そうなほどだ。
彩花が北条のプロポーズを断った。
そんなの決まってる…。
嬉しいに決まってるだろ…。
嬉しすぎて、この想いの着地点に困ってるんだろ…。
諦めようとした想いが再熱して困ってるんだ。
それは、以前にも増して激しくて、扱いづらくて困ってるんだ。