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昼想夜夢~君、想ふ~
第3章 戸惑い
「?」
俺の声に彩花は振り返った。
振り替える際に、彩花の綺麗な黒髪がふわりとなびく。
「え?何?」
「あ、あのさ…」
俺は何をしようとしてるんだ?
彩花は北条の彼女だ。
何で声なんかかけてるんだ?
何で…、声が震えてるんだ…?
「よ、よかったら中でもコーヒーでも飲んで行くか?資料を届けてくれた礼もしたいし…」
何で声が震えてるんだよ…。
別に何も疚しい事なんかしてねぇだろう。
北条の変わりにわざわざここまで資料を届けてくれた礼をするだけだ。
別に、何も疚しい事はないはずなのに、何故…。
「え?純お兄ちゃんの部屋に?」
「ほら…、いろいろ聞きたいこともあるし…。それとも、この後北条と予定でもあるのか?」
「うぅん。もうこのまま家に帰るつもりだけど」
もうすぐ冬だと言うのに、何故か体が熱くなって動悸が止まらない。
あの時と同じだ。
あの雨の日に、公園で寒さに震えるサヤカに声をかけたときと同じで、何も疚しい気持ちはないはずなのに、あの頃と違って何故か震える程に俺は緊張していた。
それは、彩花が大人の女性に成長したからか?
それとも、彩花が後輩の彼女だからか?
「じゃあ、少しだけお邪魔しようかな」
「あぁ。どうぞ」
俺はドアを全開にして彩花を招き入れた。
その時に感じたのは軽い罪悪感と、目眩がするような喜び。
言葉では言い尽くせない複雑な感情だった。
「お邪魔します」
俺の脇をすり抜けて部屋の中に入った彩花。
彼女の髪から香るシャンプーの香りが香った瞬間、俺の体は動けなくなってしまった。
俺の声に彩花は振り返った。
振り替える際に、彩花の綺麗な黒髪がふわりとなびく。
「え?何?」
「あ、あのさ…」
俺は何をしようとしてるんだ?
彩花は北条の彼女だ。
何で声なんかかけてるんだ?
何で…、声が震えてるんだ…?
「よ、よかったら中でもコーヒーでも飲んで行くか?資料を届けてくれた礼もしたいし…」
何で声が震えてるんだよ…。
別に何も疚しい事なんかしてねぇだろう。
北条の変わりにわざわざここまで資料を届けてくれた礼をするだけだ。
別に、何も疚しい事はないはずなのに、何故…。
「え?純お兄ちゃんの部屋に?」
「ほら…、いろいろ聞きたいこともあるし…。それとも、この後北条と予定でもあるのか?」
「うぅん。もうこのまま家に帰るつもりだけど」
もうすぐ冬だと言うのに、何故か体が熱くなって動悸が止まらない。
あの時と同じだ。
あの雨の日に、公園で寒さに震えるサヤカに声をかけたときと同じで、何も疚しい気持ちはないはずなのに、あの頃と違って何故か震える程に俺は緊張していた。
それは、彩花が大人の女性に成長したからか?
それとも、彩花が後輩の彼女だからか?
「じゃあ、少しだけお邪魔しようかな」
「あぁ。どうぞ」
俺はドアを全開にして彩花を招き入れた。
その時に感じたのは軽い罪悪感と、目眩がするような喜び。
言葉では言い尽くせない複雑な感情だった。
「お邪魔します」
俺の脇をすり抜けて部屋の中に入った彩花。
彼女の髪から香るシャンプーの香りが香った瞬間、俺の体は動けなくなってしまった。