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昼想夜夢~君、想ふ~
第1章 過去と思い出
タバコの煙を吐きながら見上げた空は真っ青な晴天。
こんないい天気に男と二人で会社の屋上で何やってんだか。

時代の流れというやつだ。
これからの会社を背負うのは北条のような若者達だ。
会社を任せられるようにしっかりした社員に育って欲しい。
その為に、俺達先輩や上司が後輩に気を使う時代になってしまったのだ。

はぁ、やりにくい時代になったものだ。

「あの、前から思ってたんですけど、小川さんって彼女とかいないんスか?」
「は?彼女?」

いきなり何を言い出すかと思えば、彼女?

「いやー、小川さんって男の俺から見てもイケメンなのに何で彼女がいないのかなーと思って」

彼女、ね。
学生時代は彼女がいたこともあったが…
大学卒業後に今の会社に就職。
俺の若い頃は先輩や上司に厳しく指導されて来た。
今ではパワハラ、モラハラと言われるような度の過ぎた指導もあった。
サービス残業や飲み会や接待ゴルフで休日が潰れた事もあった。
必死に働き、突っ走り、上の者に頭を下げ続けて気づけば37歳。

「別に。興味がないだけだ」
「えー、勿体ないッスよー!」

いや、この年齢になると
昔みたいな燃えるような情熱が湧かない。
恋愛に気力を使う気にもならないし、そこまで情熱的にもなれない。
いざとなると、前に進むのも躊躇ってしまう。
婚活パーティーなんて行く気にもならない。

男の37歳。
一度くらいは結構してても可笑しくない年齢だ。
でも、最早結婚や恋愛に重きを置く気にはなれなかった。

「俺はこのまま一人で充分だ。そんな事よりお前の方はどうなんだ?」
「俺ですか?」

北条は俺の10個下の27歳。
まだまだ若い。
体力もあれば気力もある。
男の俺から見ても可愛らしい顔をしている。
彼女の一人や二人がいても可笑しくはない。
俺の隣で照れたように笑う北条。
その反応的に彼女がいるのはすぐにわかった。

「いるんだろ?彼女」
「え、えぇ、まぁ」

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