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昼想夜夢~君、想ふ~
第3章 戸惑い
「俺の事より彩花はどうなんだ?その、北条と」
「えー?別に普通だよ?」

はぁ…、何かさっきから俺が一人であたふたしてるだけのような気がする。
彩花は俺より13歳も年下の女の子だ。
そんな妹ほどの歳の離れた女の子に俺は何を焦ってるんだ?

昨夜から、俺は何か変だ…。
動揺したり、焦ったり、今もこうして後輩の彼女とわかっていながら部屋に招き入れたり。
久しぶりの再会で懐かしさを感じているはずなのに、俺の気持ちはそれだけでは収まっていない気がする。


淹れたてのコーヒーを彩花の前に置くと、彩花は淹れたてのコーヒーに感動してるようだった。


「うわぁ!美味しそう!私、男の人にコーヒー淹れてもらったの初めて」
「そんな大袈裟なもんじゃねぇだろ?」

初めてって、北条には淹れて貰った事はないのか?
こんなもん、別に高級な豆を挽いた訳じゃなし、ただのインスタントコーヒーなのに。

「朝、北条に淹れて貰ったりしてないのか?」
「ないない。たまにまー君の家に泊まりに行くことはあるけど、朝のコーヒーは私が淹れてるから」

たまに泊まるって事は二人は同棲してるわけじゃないのか。

「つーか、何でマグカップが二つあるの?やっぱりいるんでしょ?彼女」
「ら、来客用だ!」

ニヤニヤしながらまたもや俺をからかって来る。
来客と言っても、来るのは北条や会社の奴らだけ。
こーいうところは目敏いんだな、彩花は。

俺は彩花の向かいに座り一息付くことにした。
と、言っても目の前に彩花が座ってるせいなのか、緊張が緩まず一息付ける気がしない。

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