この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
昼想夜夢~君、想ふ~
第3章 戸惑い
「い、いや…、別に…」

何で彩花はこんなに目敏く育ったんだ。
こっちは必死で動揺を隠してるのに、何でそれさえも見抜くんだ…。

「俺は別に動揺なんて…」

いや、動揺してる。
さっきから…、いや、昨夜から俺はずっと動揺してるし焦ってる。
動揺どころかチリチリと焦げ付くような胸の痛みも感じてる。
一体何が俺をそうさせてるのか…。

「してるよー。昨夜からずっと」
「し、してねぇって…」

いや、いくら隠しても彩花には全て見抜かれてしまう。
一体彩花のこの観察力はどこから来るんだ?

「隠さなくてもいいよー。昔から大人の顔色ばかり見てたからそういうのは得意なんだ」

…なるほど。
それが彩花の身につけた処世術というわけか。
凄いと言うか、何と言うか。

「もしかして、私がまた純お兄ちゃんの部屋をめちゃくちゃにするんじゃないかって心配してるの?」
「はぁ?」

俺の部屋をめちゃくちゃに?
一体何の話をしてるんだ、と思っていたが
俺の脳裏に18年前の記憶が次々に蘇って来た。

「ほら。昔は純お兄ちゃんのお部屋でいっぱいイタズラしたでしょ?」
「あー、そう言えば…」

俺の部屋で好き勝手に遊んでいた彩花。
キッチンで鍋やヤカンを引っくり返したり、俺の大学ノートや教科書に落書きしたり…
当時、遊びたい盛りだった彩花は手に追えないお転婆娘だったな。

「大丈夫だよー!もう私も大人なんだから」

いや…、誰も今更そんな心配してねぇから。
つーか、無邪気なところはあの頃のまんまだな。

/246ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ