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昼想夜夢~君、想ふ~
第3章 戸惑い
「何でって…」


何で?
彩花は鈍感だ。
鈍感で無自覚で、それでいて残酷な女だ。
俺がいつまでもお兄ちゃんでいられると思うな。
彩花の中の偶像を俺に当てはめ続けるな。

「お前が悪い…」
「え…?」

いや…、悪いのは俺だ。
勝手に崩壊した理性を再生させられず、ムリヤリ彩花を抱いて、その責任を全て彩花に転換しようとしてる。
どう見ても悪いのは俺なのに。



「お前が…、女の顔で俺に近づくからだっ!!」
「……っ」

成長した彩花を見て一番嬉しかったのは俺なのに
彩花に責任を押し付けるなんて、俺は最低だ。

「お前が女の顔で近づかなければ…」

成長した彩花があまりにも可愛くて、無邪気に俺を慕ってくれるのが嬉しくて
その反面で、俺を男として見てないような言動が鼻に付いた。

彩花がもっと、俺を男として意識して警戒してくれていれば俺が壊れることもなかったのに。
何もかもを彩花のせいにするのは間違ってるとわかってるのに。

「………っ」

彩花はウェットティッシュで乱暴に顔を拭いた。
メイクがぐちゃぐちゃになるとかそんな事も気にせずごしごしと顔を拭った。
ショーツを履き、簡単に衣類を整えると、手荷物を持って部屋から出て行ってしまった。

乱れた髪も、メイクも直さずに。



「大嫌いよ…、お兄ちゃんなんて…っ」

俺の脇を通り抜ける際に、小さくそう呟いた彩花の声が聞こえた。

大嫌い、か…。
当然だな…。

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