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昼想夜夢~君、想ふ~
第4章 君に触れる
「この写メをバラされて困るのは彩花だろ?」
『そ、そんなのただの脅しでしょ…っ!?困るのはお兄ちゃんだって一緒じゃないっ!』
あぁ、脅しに聞こえたか。
俺が大事な後輩にそんな事をするはずがないと思ってるのか?
彩花はいつも甘ちゃんだな。
「脅し?脅しかどうか試してみるか?」
『……っ!』
俺はポケットからスマホを取り出した。
俺は…、本気で北条に写メを送りつけようとしていた。
北条にバレたら俺は殺されるだろうな。
いや、北条より何よりこれが上司にでもバレたら…。
後輩の彼女に手を出した事より、女性に暴行を働いたとして会社から抹殺されるな。
もう二度と社会復帰は出来ない。
絶望的な状況に陥るのは間違いない。
なのに、俺は写メアプリを開き、あの日の写メを表示させた。
ドクンッ、ドクンッと心臓が波打つ。
俺は何をしようとしてるんだ?
こんな自分で自分の首を絞めるような真似を。
体の奥から沸き上がってくるこの破滅願望は一体何なんだ?
このボタンを押せば、俺も彩花も破滅だ。
それはわかってるのに…
俺だけが破滅するならまだしも、彩花まで道連れにしようとしている。
彩花と一緒に―――――。
沸き上がって来る破滅願望。
俺の指が地獄へのボタンを押そうとした時。
―――――ガチャ…。
ドアの錠が外れる音がした。
そして、ゆっくりドアが開いて行く。
―――――キィー…、と音を立てて開いたドア。
そして、ドアの向こうからゆっくりと彩花の姿が現れた。
『そ、そんなのただの脅しでしょ…っ!?困るのはお兄ちゃんだって一緒じゃないっ!』
あぁ、脅しに聞こえたか。
俺が大事な後輩にそんな事をするはずがないと思ってるのか?
彩花はいつも甘ちゃんだな。
「脅し?脅しかどうか試してみるか?」
『……っ!』
俺はポケットからスマホを取り出した。
俺は…、本気で北条に写メを送りつけようとしていた。
北条にバレたら俺は殺されるだろうな。
いや、北条より何よりこれが上司にでもバレたら…。
後輩の彼女に手を出した事より、女性に暴行を働いたとして会社から抹殺されるな。
もう二度と社会復帰は出来ない。
絶望的な状況に陥るのは間違いない。
なのに、俺は写メアプリを開き、あの日の写メを表示させた。
ドクンッ、ドクンッと心臓が波打つ。
俺は何をしようとしてるんだ?
こんな自分で自分の首を絞めるような真似を。
体の奥から沸き上がってくるこの破滅願望は一体何なんだ?
このボタンを押せば、俺も彩花も破滅だ。
それはわかってるのに…
俺だけが破滅するならまだしも、彩花まで道連れにしようとしている。
彩花と一緒に―――――。
沸き上がって来る破滅願望。
俺の指が地獄へのボタンを押そうとした時。
―――――ガチャ…。
ドアの錠が外れる音がした。
そして、ゆっくりドアが開いて行く。
―――――キィー…、と音を立てて開いたドア。
そして、ドアの向こうからゆっくりと彩花の姿が現れた。