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昼想夜夢~君、想ふ~
第4章 君に触れる
――――「あっ、ん…、はぁ、はぁ…んっ」
全身の力が抜けたのか彩花の手からローターが落ちた。
全身汗だくなり、大きな息を付きながらぐったりしている彩花。
今にもベッドに崩れ落ちそうになりながら痙攣を繰り返している。
どうやら我慢の限界が来て絶頂を迎えてしまったようだ。
「はぁ、はぁ、はぁ…」
「あーぁ、我慢しろって言ったのに…」
俺の声なんか届いてないのか彩花はピクリとも動かない。
無理をさせ過ぎたのか疲れきった様子。
ま、この後の事を考えたら暴れられるよりはましだな。
彩花に近づき汗でぐっしょり濡れた彩花の頬に触れた。
頬だけじゃなく、汗をかきすぎた彩花の前髪が皮膚に張り付いている。
あー…、彩花の頬、すっげぇ熱くなってる。
頬だけじゃなく彩花の体全身が熱くなってる。
「彩花、よく出来ました…」
昔の彩花を思い出しながら、俺は彩花の頬に触れた。
それはまるで、小さい子を褒めるような仕草で。
俺の無理難題に応えようとした彩花が可愛くて仕方ない。
まぁ、俺が脅迫したというのもあるんだけど。
「はぁ、ん…っ」
ぐったりした彩花がゆっくりと瞳を開けた。
とろんとしながらも涙目になった瞳で俺の姿をとらえたが、思考が停止したのか何の反応も返してこない。
あーぁ、ぐちゃぐちゃになってるせいか、もう大嫌いな俺だと認識も出来てねぇみたいだな。
まぁ、いいさ。
今のうちに事を進ませて行くか。