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昼想夜夢~君、想ふ~
第5章 BIRTH DAY
「それに、もうすぐあいつの誕生日ですし」
「え?誕生日?」
「はい。11月2日です」

11月2日って、来週じゃねぇか。
そう言えば、俺は彩花の誕生日なんて聞いたことがなかった。
昔、三年間は一緒にいたはずなのに、俺は彩花の誕生日を知らなかった。
彩花も誕生日の事なんて俺に一言も言って来なかった。

「へ、へぇ。じゃあプレゼントも考えねぇとな…」
「いやー、あんまり高いものは買えないんで、GADIVAのチョコレートで勘弁して貰おうかなぁなんて」

北条の顔がまともに見れない。



どんなに体を繋げても、どんなに無理難題を吹っ掛けて支配しても、彩花は北条の彼女だ。
北条は彩花の誕生日を知ってるし、堂々と彩花を祝える、が
俺はそうじゃない。
俺が彩花の誕生日を祝ってやりたくても、彩花は俺を拒絶するに決まってる。

「お前…、誕生日プレゼントがチョコレートって、味気なさすぎだろ…」
「やっぱりそう思います?誕生日プレゼントか~…」

女性へのプレゼントほど困るものはない。
女性の趣味嗜好なんて人それぞれだし、この年になっても女心はわからない。

「でも、今年の11月2日って平日じゃないッスか?だから、少し遅らせて週末にゆっくり祝おうかなぁって思ってるんス!」

俺は頭の中で来週の11月2日が何曜日かを計算した。
どうやら木曜日のようだ。
平日ど真ん中だな。

「何あげたらいいと思います?」
「そ、そんなの自分で考えろよ。第一、俺の意見でプレゼントを買っても意味ないだろう。お前が選んでやれよ」

最もらしいことを言ったが、北条の嬉しそうな顔が腹立たしい。
彼氏という、勝ち誇ったかのようなその立ち位置が勘に触る。

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