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昼想夜夢~君、想ふ~
第5章 BIRTH DAY
「…な、何でもない」
「でも、今朝からずっと顔色が優れませんよ?」
北条は、こんな時ですら俺の心配をしている。
お前は知らないだろうが、俺はお前の彼女の彩花を抱いたんだぞ?
それも、嫌がり泣き叫ぶ彩花をムリヤリ…。
俺が北条の顔を見れないのは、罪悪感からなのか?
「いや、本当に何でもないんだ…。怒鳴ったりして悪かった…」
「あ…、いえ、そんな…」
素直に謝る俺を見て、北条のイライラも少し収まったようだ。
元はと言えば俺が理不尽に怒鳴り付けたせいでもある。
これじゃ、いつ北条に勘づかれても可笑しくない。
「とりあえず、さっさと電話して来いよ。彩花ちゃんに渡すチョコレートだろ?」
「は、はい」
北条は電子タバコを胸元の内ポケットに直すと、その場から立ち上がった。
俺の苛立ちについて、自分に何か落ち度でもあったのかを考えるように頭を掻きながら俺に背中を向けた。
北条が行ってしまった今、俺はまた屋上に一人っきり。
だが、それでいい。
これ以上、北条と一緒にいたくない。
仕事中は仕方無いとして、休憩時間ぐらい北条から離れていたかった。
じゃないと、俺の心が保たない。
自分の中の破壊願望に驚いてばかりだ。
これ以上、北条と一緒にいたら、俺は口を滑らせてしまう。
俺は、嫌がる彩花をムリヤリ自分のものにした、と。
あの写メを見せながら、悠々と。
そんな事をしたって、彩花を傷つけるだけだ。
彩花だけじゃなく、北条の事だって傷つけてしまう。
俺は…、何をしようとしてるんだ?
「でも、今朝からずっと顔色が優れませんよ?」
北条は、こんな時ですら俺の心配をしている。
お前は知らないだろうが、俺はお前の彼女の彩花を抱いたんだぞ?
それも、嫌がり泣き叫ぶ彩花をムリヤリ…。
俺が北条の顔を見れないのは、罪悪感からなのか?
「いや、本当に何でもないんだ…。怒鳴ったりして悪かった…」
「あ…、いえ、そんな…」
素直に謝る俺を見て、北条のイライラも少し収まったようだ。
元はと言えば俺が理不尽に怒鳴り付けたせいでもある。
これじゃ、いつ北条に勘づかれても可笑しくない。
「とりあえず、さっさと電話して来いよ。彩花ちゃんに渡すチョコレートだろ?」
「は、はい」
北条は電子タバコを胸元の内ポケットに直すと、その場から立ち上がった。
俺の苛立ちについて、自分に何か落ち度でもあったのかを考えるように頭を掻きながら俺に背中を向けた。
北条が行ってしまった今、俺はまた屋上に一人っきり。
だが、それでいい。
これ以上、北条と一緒にいたくない。
仕事中は仕方無いとして、休憩時間ぐらい北条から離れていたかった。
じゃないと、俺の心が保たない。
自分の中の破壊願望に驚いてばかりだ。
これ以上、北条と一緒にいたら、俺は口を滑らせてしまう。
俺は、嫌がる彩花をムリヤリ自分のものにした、と。
あの写メを見せながら、悠々と。
そんな事をしたって、彩花を傷つけるだけだ。
彩花だけじゃなく、北条の事だって傷つけてしまう。
俺は…、何をしようとしてるんだ?