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昼想夜夢~君、想ふ~
第2章 記憶
「何か、予定してた仕事が早く終わったみたいで。小川さんと飲んでるって言ったら小川さんに会ってみたいって言い出して。よかったら合流させてもいいッスか?」
「い、いや…、合流ってお前…」

北条の彼女をここに呼ぶ。
思わず口からビールを吹き出しかけた。
別に俺は人見知りというわけではない。
いつも俺にくっついてる北条の彼女に興味がないわけでもない。
が、ここはよくある大衆居酒屋で女性が来るようなお洒落な場所ではない。
何より、こんな男臭い場に彼女を呼んでもいいのだろうか。

そもそも俺に会いたいって、どういうことだ?

「前から彼女には小川さんの話をしてたんです」
「は?俺の?」

24歳の若い女性に俺なんかの何を話してると言うのだ?
まさか、厳しくてうざったい先輩とか何とか話してるんじゃないだろうな。

「はい。優しくて頼りがいがあって、俺の尊敬する先輩だって話してたんです」
「……っ!?」

は?俺が優しくて頼りがいがある?
いやいや、お世辞だとしても褒め過ぎだ。
別に俺は優しくないし、頼りがいがもない。
北条が尊敬するようなところはないはずだ。

はー…、最近の若者は大胆なんだな。
普通なら会社の先輩と飲んでるなんて言ったら遠慮しそうなもんだが。

「…別にかまわねぇけど」
「マジッスか!あざーすっ!!俺、彼女に電話して来ますっ」

そう言うと、北条は再びスマホを片手に部屋から飛び出してしまった。
さっきからバタバタと忙しない奴だな。

北条の彼女か…。
酒の勢いもあって思わず承諾してしまったが、24歳の女性と何を話せばいいんだ?

残りのビールを飲み干しながら俺の理性は妙なところで一気に働きだした。

は…、別に女を紹介してもらうわけじゃないし、いざとなれば俺が席を立てばいいだろう。
とりあえず、北条に恥をかかさないようにビールは控えておくか。
酔った勢いで北条に恥をかかせるような言動があれば申し訳ない。

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