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アブノーマルごっこ
第14章 嫉妬夫とバーベキュー
浅瀬を渡る時、川の流れに足をとられそうになった。なんとか持ち堪えようとバランスをとる私を支えてくれたのは小笠原さんだった。
さっと腰に手を当てながら言う。
「すみません、嫌な思いをさせちゃいましたか」
「ありがとうございます、助かりました。」
小笠原さんの言葉は聞こえないふりをしてお礼を言うと、力強い腕でぐっと引き寄せられた。
「自分でもがっついてるって分かってるんです。でも…なぜだかあなたのことを知りたくてたまらない…」
「こっ…困ります。子どもも見てますから…」
バシャバシャと川を急ぎ足で渡り、後ろを振り向かずに見えた階段の方へ一直線に向かう。
「待って…」
階段を上がりきるとそこは臨時の駐車場のようだった。一台も車はなく、第一駐車場への道案内の矢印があるだけだった。
(そこへ行けばみんなのいる所に戻れる…)
小笠原さんが辛そうな顔で近づいてくる。
「本当に、ごめんなさい。怖がらせるつもりもなくて…」
「怖がってはないんです、でも私は安田の…」
「今だけ…僕のものになってください。」
小笠原さんの手が私の顔にのびてくるのを、拒めなかった。
こんなに求められたのはいつぶりだろう…
小笠原さんの指が、そして手のひらが頬に触れる。そのまま近づいてくる唇も、拒むことができなかった。
さっと腰に手を当てながら言う。
「すみません、嫌な思いをさせちゃいましたか」
「ありがとうございます、助かりました。」
小笠原さんの言葉は聞こえないふりをしてお礼を言うと、力強い腕でぐっと引き寄せられた。
「自分でもがっついてるって分かってるんです。でも…なぜだかあなたのことを知りたくてたまらない…」
「こっ…困ります。子どもも見てますから…」
バシャバシャと川を急ぎ足で渡り、後ろを振り向かずに見えた階段の方へ一直線に向かう。
「待って…」
階段を上がりきるとそこは臨時の駐車場のようだった。一台も車はなく、第一駐車場への道案内の矢印があるだけだった。
(そこへ行けばみんなのいる所に戻れる…)
小笠原さんが辛そうな顔で近づいてくる。
「本当に、ごめんなさい。怖がらせるつもりもなくて…」
「怖がってはないんです、でも私は安田の…」
「今だけ…僕のものになってください。」
小笠原さんの手が私の顔にのびてくるのを、拒めなかった。
こんなに求められたのはいつぶりだろう…
小笠原さんの指が、そして手のひらが頬に触れる。そのまま近づいてくる唇も、拒むことができなかった。