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アブノーマルごっこ
第14章 嫉妬夫とバーベキュー
小鳥のようなキスから、徐々に舌が絡まり始め、熱いキスを交わす。でもそれ以上には進まない。ただただキスを交わしていた。
髪を撫でられ、抱き寄せられ…
唇を離しても…見つめあって、また唇が重なる
もうそれだけで蕩けそうだった。
そのとき、遠くから人が近づいてきているのが見えて、慌てて身体を離す。まっすぐにこちらに向かってきている。
始めは誰だか見分けがつかなかったが、少しして主人だと気づいた。
「どうしよう、主人だ…」
「大丈夫、何も無かったフリをして。」
私はいてもたってもいられず、主人の方に駆け寄る。
「迷子になっちゃった。」
「そうだと思ったよ。スマホも持ってなかったでしょ?」
「そうなんだよねぇ」
「のぼる階段間違えたんでしょ?あっちだよ。」
「つい、見えたところのにのぼっちゃった」
「小笠原、悪かったな」
小笠原さんは言葉を発さず、軽く手だけあげた。
(きっと私の意思表示はYESだと受け取ってるだろうな…)
そう思いながら、夫とバーベキューへ向かう。
その時だった。
夫から手を握ってきたのだ。夫と手を繋ぐのも本当に久しぶりだった。
ガシッと掴まれるようなその強さに、さっきのことを見られていたのだと感じた。そして、それを見なかったフリをしてくれているのだろう。
私はそれに甘えることにした。
髪を撫でられ、抱き寄せられ…
唇を離しても…見つめあって、また唇が重なる
もうそれだけで蕩けそうだった。
そのとき、遠くから人が近づいてきているのが見えて、慌てて身体を離す。まっすぐにこちらに向かってきている。
始めは誰だか見分けがつかなかったが、少しして主人だと気づいた。
「どうしよう、主人だ…」
「大丈夫、何も無かったフリをして。」
私はいてもたってもいられず、主人の方に駆け寄る。
「迷子になっちゃった。」
「そうだと思ったよ。スマホも持ってなかったでしょ?」
「そうなんだよねぇ」
「のぼる階段間違えたんでしょ?あっちだよ。」
「つい、見えたところのにのぼっちゃった」
「小笠原、悪かったな」
小笠原さんは言葉を発さず、軽く手だけあげた。
(きっと私の意思表示はYESだと受け取ってるだろうな…)
そう思いながら、夫とバーベキューへ向かう。
その時だった。
夫から手を握ってきたのだ。夫と手を繋ぐのも本当に久しぶりだった。
ガシッと掴まれるようなその強さに、さっきのことを見られていたのだと感じた。そして、それを見なかったフリをしてくれているのだろう。
私はそれに甘えることにした。