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アブノーマルごっこ
第16章 跳び箱と女王様
「たったったったった!って走ってきて」

「思いっきりバーンって跳ぶんだ…よっ!!」
丸出しになってるケツを思いっきり叩かれた。

「痛ってー!」
大笑いしてるけど、痛いのはこっちだ!

「手をここにダンッ!!て着いてー」
一人の女に手をバチンと叩かれ
「思いっきりバーンッ!!て跳ぶ!」
もう一人にケツを叩かれる。

ふざけるなふざけるなふざけるな!

好き放題しやがって!いつか犯してやる!


大笑いしながら、そんなクソみたいなことを繰り返してた。
「はぁぁ、苦しい!手も見て!真っ赤!」

「お尻もヤバい!ウケるんだけどー」


跳び箱の上に座って、僕の手を叩いてた女が僕を見下ろしながら言った。
「お前、ドMだろ?」

「確かにー、全然逃げないし」

「興奮してんじゃねーの?」
そう言って僕のことを後ろに蹴り倒した。

踏切台の坂もあったせいで、ゴロンと不様に転がった。

「マジか、たってんじゃん?」

「きもっ!佐々木、キモいよお前。」

起き上がって自分の視界に入ってくるまで、自分のチンチンがたってることなんて気づかなかった。痛さに耐えることで精一杯だったんだ。情けない声をあげないように堪えてたんだ。

それなのに…
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