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アブノーマルごっこ
第23章 就活生と同好会
予定の時間から五分遅れて全員が集まった。

落ち着いて、落ち着いて…

フロントに電話を入れて、無事スタート。食事は滞りなく進み、タブレットで何かを見せたり、批評をしたりしていた。

「食後はコーヒー、紅茶とございますが、皆様いかがいたしましょうか?」

「随分と気が利くねぇ。悪いけど、赤ワインはないかな?」

砂川さんを見ると私を見て頷いていた。
「ワ、ワインですか?確認して参ります。」

フロントに確認してワインリストを持ってきてもらうと、結局みんなワインを飲むことになった。

「キミも飲んだらいいよ」

ほとんどお酒は飲まないんだけど、断るわけにもいかなくて一緒に乾杯させてもらった。

グラスを三杯空ける頃には、頭と足がフラフラになっていた。

「少し横になった方がいい」

「そうだね、転んだら危ないし」

おじさんたちがなんだかんだ言いながら、私をテーブルの上に載せてしまった。

「大丈夫ですっ、あのっ、大丈夫ですからっ」

「いいからいいから」

「少し服を緩めた方がいいね」

「ちょっと…あの…大丈夫ですっ…」

「パンストも苦しいんじゃない?」

「パンストは替えを持ってきてるのでいいですよ。」
砂川さんの声が聞こえた気がした。

「素 晴らしい気遣いだね」
おじさんたちが笑いあってる…

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