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アブノーマルごっこ
第25章 夫婦と主従関係
すぐに戻って来た夫の手には、黒いベルトのようなものがあった。

「よく落とさなかったね」

頭を撫でられて性的な興奮を得てしまう私はきっと変態なんだろう。


カチャンカチャンと音をさせながら、夫は器用にそのベルトを私の下半身につけていく。

腰の周りに一周回ったベルトは、股の部分にも枝分かれしていて、シルバーの輪っかがついていた。
バイブの持ち手をその輪に通すと残りのベルトは腰の辺りに留め具で固定された。

「よく似合ってるよ」

夫の手がバイブの持ち手に触れ、スイッチを入れた。
抜けないように固定されたバイブが私の中で再びうねり始めた。ただし、先程とは違って、緩やかな優しい動きだった。

「ほら、テーブルから降りてごらん?」

うねるバイブを飲み込んだまま、少しがに股気味に立つと、夫はまた私の乳首を抓った。

「ここが寂しそうだね」

鏡台の引き出しから鈴の音がするクリップを取り出して、私の硬くなった乳首を挟んだ。

リリン…私がちょっと動く度に小さな鈴の音が鳴る。

「僕に水割りを作ってきてくれないか?」

「はぁっ…かし…かしこまりました…」

リン…リリン…
私が一歩踏み出す度に乳首の鈴が鳴る。その微かな揺れが乳首に刺激となって伝わり、恥ずかしさも伴って私の体を快感に導く。

こんな恥ずかしい格好でキッチンに入りお酒を作って…

リン…リン…という鈴の音とウィンウィンというこもったモーター音によって、体だけでなく心まで快感に犯される。
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