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アブノーマルごっこ
第26章 お医者さんと契約関係
「お願いします、私の女王様になってください」
さすがにひいた。
「無理ですから……もういいですか?」
部屋を出ようとする私の足にすがりつく。コントでしか見たことないよ、こんなの。
「1日1万円払います!お願いします!」
(1万円っ?!)
「坂木さん…お願いします。」
しがみついていた力が緩んだ。離しても大丈夫って思ったのかも。私の心が動いたのを見透かされたかもしれない。
「そんなことにお金払うんですか?館林先生、本物の変態ですね。」
…そうして契約が成立した。
それ以来、とにかく病院内ですれ違う度、会う度に、酷いことを囁いてあげた。
「気持ち悪いから触らないで」って言っても、「どうせ毎日変態動画ばっかり見てるんでしょ?」って言っても、「みんなに変態だってバラしちゃおうかな」って言っても、とにかく喜んでる。
私の感覚も少しずつ麻痺してきちゃって。
始めは言葉だけだったのが、そのうち話をしながら手をつねったり、人目のない所で耳を引っ張ったり、ストレス解消のサンドバッグみたいに扱った。
2週間くらいして、館林先生と休みが重なった日に、病院の外で会うことにした。お金を払ってくれると言うのだ。
サンドバッグとしてこっちも使わせてもらってるし、お金は要らないと言うつもりだった。
さすがにひいた。
「無理ですから……もういいですか?」
部屋を出ようとする私の足にすがりつく。コントでしか見たことないよ、こんなの。
「1日1万円払います!お願いします!」
(1万円っ?!)
「坂木さん…お願いします。」
しがみついていた力が緩んだ。離しても大丈夫って思ったのかも。私の心が動いたのを見透かされたかもしれない。
「そんなことにお金払うんですか?館林先生、本物の変態ですね。」
…そうして契約が成立した。
それ以来、とにかく病院内ですれ違う度、会う度に、酷いことを囁いてあげた。
「気持ち悪いから触らないで」って言っても、「どうせ毎日変態動画ばっかり見てるんでしょ?」って言っても、「みんなに変態だってバラしちゃおうかな」って言っても、とにかく喜んでる。
私の感覚も少しずつ麻痺してきちゃって。
始めは言葉だけだったのが、そのうち話をしながら手をつねったり、人目のない所で耳を引っ張ったり、ストレス解消のサンドバッグみたいに扱った。
2週間くらいして、館林先生と休みが重なった日に、病院の外で会うことにした。お金を払ってくれると言うのだ。
サンドバッグとしてこっちも使わせてもらってるし、お金は要らないと言うつもりだった。