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アブノーマルごっこ
第26章 お医者さんと契約関係
「じゃ、キモいからキモルって呼んであげる。」

「最高です!」

「キモいから。っていうか、その手、やめてくれる?」

「はぁあ…すみません、女王様…」
うっとりした顔でこっちを見てくる。

「やめてよ、それ。女王様とか呼ばないで。」

「でも…なんて呼べば…」

「春乃でいいけど。」

「春乃様…名前を呼んでもいいんですか?はぁ…春乃様ぁ…」
またペニスをさすり始める。

腕を思い切りつねって、言ってやった。
「誰が触っていいって言った?その手を止めろ。」

「はいっ…すみません…春乃様」


しばらく黙っていたら、高速に乗った。
「どこに向かう気?」

「ちょっと郊外へ…嫌ですか?」

「行く先による」

「遊園地…です」

「は?私と館林で遊園地??」

「キモル…です」

「ねぇ、それって楽しい?」

「楽しんで頂きたくてそこに行こうかと思ったんですが…」

高速をおりて一旦路肩に車を停めた。

「あの…それか、観覧車のある海浜公園もすぐそこにありますけど、そっちがいいですか?春乃様」

(公園?無理。間が持ちそうにない…)

「もういいよ、遊園地で。平日だしきっとすいてるでしょ。」

「シーの方でいいですか?」

「いいよ、ワイン飲んじゃおっと」

「はい!」
キモルは嬉しそうな顔で運転を再開した。
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