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アブノーマルごっこ
第26章 お医者さんと契約関係
テーブルで会計を済ませるのを待って立ち上がった。思ったよりも酔ってるけど…こいつに弱みは見せたくない。

「春乃様…部屋、見るだけ見ていきませんか?」

「ばっかじゃない?」

そんな子犬みたいな顔したってダメ!と、強く思ってるんだけど、このクラクラする状態で都内まで帰るのめんどくさい気分…

(ベッドが二つあるならいいか…寝るだけだし…)
悪魔がささやく

フロントで話してるのをソファで眺めてたら、ちょっと話しただけで戻ってきた。

「四階だそうです。」

「触んないで」
腕を支えようとする手を払い除けて歩き始める。

「大丈夫ですか?フラフラしてますけど…」

「うるさい!」

ふかふかのカーペットが敷かれた部屋に入る。

「なんだーこれー!すごーーいっ!」

「あ、ここに隠れキャラいますよ」

「家じゃん、もぉ、これ!」
ベッドが二つ並んでる部屋をイメージしてたから、かなり驚いた。リビングとベッドルームと…バスルームも広い。
「テラスもあるじゃん!何?なんなの?」

「春乃様…泊まりたくなりました?」

「あんたが居なかったら最高なんだけどね」

「お風呂、お湯ためますねー」



せっせと動き回るキモルを横目にソファに寝転がってたら、ウトウトしてきた。

「春乃様、お湯たまりましたよ」

湯船に浸かっているといっぱい歩いた足がジンジンして気持ちいい。
「はぁぁ…気持ちいい」

バスルームの外から声がする。
「春乃様、髪洗いましょうか?」

「うるさい!あっち行け!」
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