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アブノーマルごっこ
第26章 お医者さんと契約関係
キモルの髪を掴み直してなんとか阻止しようとするけど、押し負けて腰骨辺りに吸いつかれてしまった。

その感触に昨日の怖いほどの快感がフラッシュバックする。抵抗する間もなく、ねっとりと這う舌の感触に飲み込まれてしまった。

(こいつの舌なんかに反応したくないのに…)

ナメクジみたいに這う合間にジュッ…チュパッ…と唇で吸われるのが、心地よくてしょうがないんだ。

少しずつ頭の位置が下がっていって、このままじゃまた溶かされると感じた。

「やめ…て…って言ってるでしょ…」

理性と欲求とがせめぎ合い、なんとか絞り出した。

ほとんど力の入らない手で髪を掴むと、キモルはニッコリ笑って股の間から顔を上げた。

(なんなの?…余裕の笑み?ムカツク)

「テラスで朝食はどうですか?」

私が無言で頷くと、パッと体を離して電話をかけにいく。手際よくモーニングを運んでもらう手筈を整えると、またベッドに向かって歩いてきた。

「来ないでよ、あっち行って。」

「そんなこと言わないでください、春乃様」

少しはだけたバスローブの間から、完全に勃起しているペニスが見えてしまった。
「また気持ちよくしてさしあげますから」

「やめて!触らないで!気持ち悪い!」

「春乃様…」

暴れてる足を掴まえると口を近づけた。顔を蹴飛ばしてやりたかったけど、さすがに躊躇する。

「やだっ!ちょっと、やめてってば!」

ねっちょりと足の指を舌が這い回ると、また力が入らなくなってしまうのが本当に悔しい。


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