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アブノーマルごっこ
第3章 飼育委員とランドセル
飼育小屋の掃除が終わって、最後に集まってから下校だ。

帰ろうと靴を履き替えてたら、さっきの6年の女子に話しかけられた。
「キミって双子だよね?」

「そうだけど?」

「1人で帰るの?」

「はぁ、まぁ。」

「ちょっとだけ来てくれる?」

「はい…」

その子は飼育小屋の近くにある倉庫の方に向かっていった。ウサギやニワトリの餌とか掃除用具とかカバーとか、とにかく色々置いてあるところだ。

ガラガラガラ
先に中に入って、中から手招きでボクを呼んだ。

「早く入って…」

ボクが入るとその子が中から戸を閉めた。5cmの隙間だけ残して。


「さっきの男子たちが言ってたのなんだけど」

「あぁ…はい…」

「ちょっとやってみてもいい?」

「えっ?」

「だれにもナイショで」

「え?あの…なめるってこと?」

「うん、何も見えないように
そこ閉めてもいいから…」

「ボクの…その…なめるってこと?」

「いやだったら、すぐやめるから。」

「でも…」

「すごく気持ちいいんだって」
その子がランドセルを床に置いて、一歩ボクに近づいてきた。

「あのっ…でも…」
後ずさりするけど、逃げ場はない。

「ちょっとだけ。ね?」

「だれにも言わない?」

「うん、2人だけの秘密。」

ボクの前にその子がしゃがんだ。
ズボンに手を伸ばそうとしてる。
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