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アブノーマルごっこ
第5章 先生とキャンディ

「神崎、お前なぁ…これはルール違反だろ?」

「校舎内での私用電話は
 ルール違反じゃないの?」

「この減らず口が」

「ねぇ、今の彼女?」

「違うよ」

「嘘だー」

「ウソじゃない。」

「彼女いないっていったじゃん…」

「だから、違うってば……元、だよ。」

「いつ別れたの?」

「内緒」

「それだけ聞いたら、満足だから!」

「…3か月前」

「別れた理由は?」

「話が違うじゃんか💧」

「どっちから言い出したの?」

「取り調べかよ!」

「ねぇ、別れた理由!」

「一身上の都合。」

「浮気したの?」

「俺はそんなこと、しないよ」

「じゃ、向こうがしたんだ?」

「…」

「悲しかった?」

「そりゃ、まぁ。」

「今は?寂しい?」

「いや、別に。」

「慰めてあげるよ。」

「女の子はそういうこと言わないの」

「先生、私のこと好きじゃなくてもいいから
 ちゃんと見てほしいんだよ」

「神崎、ダメだ。やめなさい。」

首のリボンを弛めて、ブラウスのボタンを外していく。先生は目を背けて私を見ようとしない。

「先生…好きなんだよ、先生のことが。」

前で壁を作ってる先生の大きな手を両手で掴んで、ブラウスの中に引き入れる。

「神崎!ダメだってば。」

「お願い…先生…私…」

先生に1歩ずつ近づいていくと、抵抗なく先生の胸にたどり着けた。
私の胸にあった手はすっと抜かれて私の肩に置かれてる。反対の手は背中に回されて、そのまま優しくグッと抱きしめられた。私は両手を先生の背中に回す。

「先生…」

「もう…誰にも内緒だからな…」

「言わないよ。誰にも。」
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