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第15章 校内散策

行列は守衛さんと別れ、グラウンドを突っ切りました。

淫交コース以外の校舎や講堂や図書館が立ち並ぶ区画です。
いつもは多くの生徒で賑わっていますが、今は私たちの他には誰もいません。

他のコースの先生たちも帰宅しているのです。

「誰もいないのが分かっていても、ドキドキするぜ」
ケンちゃんが言いました。


コンクリートで舗装された道を進む全裸の行列。

右は水泳用のプール、左は体育館と武道場です。
さらに歩くと、講堂の脇を通り、大食堂になります。

華ヶ丘高校のキャンパスの広さを実感します。


図書館前に差し掛かったとき、鈴木先生は言いました。
「では、ここで散開して、ひとりで歩いてください」

「コースはこの紙に書いてある通りよ」
桃園先生が生徒一人ずつに紙と腕時計を配ります。

全裸校内散策では、さらに度胸をつけるため、全員がばらばらに散って歩く時間が設けられているのです。