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第15章 校内散策

西日が校舎を照らしています。

どの校舎も玄関は閉じており、無人の校舎です。
玄関のドアはたぶん鍵がかかっているでしょう。

全裸で一人で歩くのは、心細くって不安です。
日が傾き影が伸び、私は自分の影を追うように歩きます。


商業コース校舎と特進コース校舎の間を抜けて、部活棟に着きました。

部活棟は、たくさんの部活の部室や生徒会室がある、２階建ての建物です。
帰宅部の私はほとんど来たことが無い場所です。

部活棟の周囲を一周しようとしたとき…

「飯島さん！」

私を呼ぶ声が聞こえ、私はギョッとします。