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第3章 入学式

『あと１分で入学式を始めます。　早く着席してください』
アナウンスが流れます。

私は妹尾くんと別れ、ドロシーちゃんの後を追って、淫交コースの席に座りました。

そして入学式が始まりました。

式ではまず、校長先生のお話。
「華ヶ丘高校は一学年千人以上のマンモス校です。　そして、単に人数が多いだけでなく、さまざまなコースがあって多様性に富んだ人材が育成されていることが、この高校の自慢です。　受験勉強して大学進学を目指す生徒たち、スポーツや芸術で才能を磨く生徒たち、職業訓練を受けて社会に巣立つ生徒たち･･･」

校長先生は、入試面接のときに真ん中に座っていた、禿げ頭のオジサンです。

校長先生の話しは続きます。
「私の座右の銘は『職業に貴賎なし』です。　例えば、この学校には淫交コースがあり、将来は性を仕事にする生徒たちもいます。　そのような生徒たちも平等に学び、育っていくのがこの高校の特色であり…」

面接のときに私の裸を見て喜んでいた姿と、この演説とのギャップは大きく、同じ人物だとは思えません。