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華ヶ丘高校 淫交コース♪
第29章 図書館
立ち上がって座席から離れようとする私を、コウちゃんが呼びとめます。
「麻衣子ちゃん、どこに行くの?」

「トイレに行って制汗スプレーを付けてる」
ぶっきらぼうな口調で答える私。

「せっかくの汗の匂いを消さないでくれよ」
コウちゃんが私の手首を掴みます。

「女子の汗の匂いを嗅ぎたいって、コウちゃんは変態なの?!」
私の語気が強まります。

「僕たちはすでに変態だよ。 淫交コースで受けてる授業なんて、変態そのものじゃないか」
コウちゃんが言います。

「…」
私はコウちゃんに反論できません。

コウちゃんの言葉は正論で、私たちはすでに十分に変態です。

「麻衣子ちゃんの匂いをもっと嗅ぎたい」
コウちゃんが私の目を見て訴えます。

私は黙ってうなずきます。

私には、コウちゃんから勉強を教えてもらっているという負い目もあります。
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