この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
彼女が突然おっパブで働きたいと言い出した!
第20章 マネージャー吉内の戦略
吉内の事務所は、一度吉内が入社した後、所属芸人が多く辞めていた時期もあった。

吉内が入社した時、ワンチャンスプロモーションは15組程芸人と数人の若手俳優が所属したプロダクションだった。

しかし、これといった売れている芸人がいるワケではなく、業務提携している大学教授や俳優等の売り上げで凌いでいるような事務所だったのだ。

月に1回事務所ライブはあるもののそこまで芸人に緊張感もなくフリー芸人へのネタ見せもやっていたが、毎月の参加組数は10組くらいだった。

厳しいお笑いの環境でやってきた吉内にはこの生ぬるい環境には驚き、事務所がとても長くやっていけることは考えられなかった。

そこでまず吉内が始めた改革はネタ見せ組数を倍にすることと事務所ライブのレベルを上げることを目標にし、お笑いライブ会場に行っては芸人に直接話し掛けたり、事務所ライブのチラシを劇場に置いてもらったり工夫を重ねていた。

そうこうしていると数か月後には、ネタ見せの組数も増えていきライブに出演する芸人のネタのレベルも上がっていく。

しかし、レベルの高い芸人が出演することで所属芸人達のレベルの低さが露呈してしまうという現実もあった。

レベルの高い芸人や将来性を感じた芸人は、本人達が希望すれば預かり芸人として事務所に仮所属させていく。

そうなると事務所に居ずらくなっていったのは、昔から所属していた芸人達だった。

「新人に力入れる前にやることは俺等を売ることじゃないのか?」と正論を言う芸人もいたがキャリアが長すぎてこれからの成長も望めない芸人を置いておくほど事務所も儲かっているワケではないのだ。

社長自ら「辞めたい奴はこの事務所辞めても良いぞ。業界ルールも適応しないから。」と言い吉内のやり方を評価したのだ。

業界ルールとは、お笑い業界に昔からあるルールで今の事務所を辞める場合には6ヶ月~1年程度ライブ出演や他の事務所に移籍することを禁止するという内容だ。
最悪の場合には、引退を迫られる場合もある。

全ての事務所で適用しているわけではないものの、今もこのルールが実行されている事務所もある。

それ程新しい風を入れて事務所を改革するというのは大変なことなのだ。

この社長の説明に半分ほどが事務所を離れたが半分の組は納得して事務所に残った。


/355ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ