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彼女が突然おっパブで働きたいと言い出した!
第4章 生のお笑い芸人の凄さ
いよいよエンディングとなり、司会のコンビが本日の出演者を呼び込むと沢山の芸人が舞台に出てきた。

「それじゃあ告知などある人~。」と司会の芸人が言うと

「はい!中西あります~。」と先輩が笑顔で手を挙げていた。

「はいはい!ではニッシー中西!」

「本日はありがとうございました!それでは今完成した一発ギャグをお見せします。」
会場はおおおおっ!と盛り上がった。

先輩のギャグは切れ味良く会場にはまり爆笑だった。

「ニッシーかなりウケましたが、これは投票に入りません~。」とさらに司会が盛り上げてくれて
「え!そうなんですか!!!早く言ってくださいよ~。」と返して
「いやいや~。あんた毎月このライブ出てるだろ~。」と言われさらに盛り上がった。

先輩はサークルのライブでも「今この瞬間に生まれたギャグやります!」と言っているが実際は月に50~70個ぐらいは作ってその中でこれだ!と思ったのをおろしているみたいだ。

先輩のギャグ制作については、サークルの中でも知っている人は少ないらしいが以前そんな話を他の先輩から聞いた。
「あいつは努力をすげーしてるんだけどそれを見せるとか話すのを極端に嫌うんだよな。」

そして他のコンビのライブの告知などの後にいよいよ上位3位の投票結果発表となった!
「第3位! ニッシー中西!!!」
会場はおおおおっ!と盛り上がったが先輩は優勝を目指していたはずなので全力で笑顔だったものの目は悔しそうだった。

そして、その他の上位については先月と同じ結果となりライブは無事終了となった。

終了後アンケートを書いて陽子と会場を出た。

「もう少ししたら中西先輩出てくると思うから挨拶していこうよ。私は優勝でも良いかなと思ったもん!」と興奮している。

俺はこの約2時間のライブでお笑いの現実の厳しさをこれでもかとぶつけられて心は砕けていた。
そうは言っても俺は俺で新ネタを完全に完成させねばならない。

そうこうしているうちに本日の出演芸人が楽屋口からぞろぞろ外に出てくる。

「あ!明良!先輩出てきた!!!!」と陽子は大興奮している。
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