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彼女が突然おっパブで働きたいと言い出した!
第4章 生のお笑い芸人の凄さ
今日のライブの経験は俺にとってとても貴重な1日だった。

~翌日~

俺は次の日に吉内マネージャーの会社の「ワンチャンスプロモーション」に携帯から電話をした。

昨日吉内さんが話していた「ネタ見せ」の見学がしたくて連絡することにしたのだ。

サークルの先輩に相談したら間違いなく「今の段階でそんなことしてどうするの??」と言われるのが分かっていたので全く相談しなかった。

芸能事務所に電話をするなんて生まれてはじめての経験なので携帯を持つ手はガンガンに震えている。

2コールで事務所の人間が電話に出る「はい。ワンチャンスプロモーションです。」

「あの、その、僕、令和関東国際大学お笑いサークルの塚本と申しますが、吉内さんはいらっしゃいますか?」

「あれ、ひょっとして昨日会った塚本君??吉内です。」
なんと吉内さんが電話に出てくれた!!

「あの、昨日聞きましたネタ見せに見学で参加したいのですが大丈夫でしょうか?」

「ネタ見せに参加じゃなくて見学ね~。うん。ま~とくに問題ないんでうちとしては可能ですよ。ネタ見せるほうじゃなくて良いの?」

「実はまだ僕お笑いを始めたばっかりでネタの作り方とか見せ方がよくわからなくて・・是非勉強させてください!!」

「塚本君!!俺はそういう行動力のある奴好きだよ。じゃあネタ見せは今度の月曜日夕方15時から事務所の隣の部屋の稽古場でやるからおいでよ。事務所の場所は分かるかい?」

「本当ですか!?有難うございます。場所は知ってます。」


「今書いてるネタがあったらネタ帳とか持ってきてくれたら見てあげることも大丈夫だからね。当日結構な組数参加してるから勉強になると思うよ。うちの構成作家とかもダメ出しやるし。」

「では、当日宜しくお願いします。」

今の俺には吉内さんが神に見えた!!!
昨日今日の新人にここまでしてくれる人なんて世の中にいるのか・・・
俺は本当に嬉しかった。

電話を切った俺の手汗はやばいことになっていた。


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