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彼女が突然おっパブで働きたいと言い出した!
第5章 陽子の体験入店
陽子はいよいよセクキャバ通称おっパブの体験入店日となった。

事前に携帯のテレビ電話で店長の高橋とは話していたものの、履歴書を持って直接会って話すのは今日が初めてだ。

セクキャバといっても働く予定の店はしっかりしているの店なのでで履歴書を持ってくるよう言っていた。

履歴書といっても・・・
私まだ職歴とかないのよね・・・

S県のO市のビルの4階にその店はあった。

緊張していたものの陽子はもう腹を括っていたのでサッとエレベーターに乗り込んだ。

朝10時開店のお店なので今日は8時半に約束をしていた。

エレベーターは4階に到着。

受付で店長の高橋は事務作業をしていた。

「おはようございます。今日お世話になります。大野陽子です。」

「あ、ハイハイ。どうもよろしくね。店長の高橋です。」電話で話した時もハンサムだと思ったが実際に会ってみるとやっぱりハンサムだった。
後で他の従業員の方に聞いた話では、昔店長は役者をしていた時代があったり、ホストをしていた時代があったそうだ。
人に歴史ありということだ。

簡単に面接をして、今日は体験入店で実際にお店で働くのだ。
「あの、店長、お客さんとどんな話をしたらいいんですか?」

「そうだな~。とりあえず1人で来る方は緊張してたりするから緊張をほぐしてあげることが大切かな。だから女の子によっては、いきなり甘えてピタッとくっつきながら話す子もいるよ。まあ最初はニコニコしてたりすればお客さん喜ぶかな。陽子ちゃん若いし可愛いから。」
店長の褒め言葉が陽子はとにかく嬉しかった。

彼氏の明良は、褒めてくれることなんてほとんどないのだ・・・

従業員ロッカールームの使い方や接客方法等を簡単にではあるが店長は教えてくれた。

「まあ、接客してて時間経ったら席に教えに行くし、もしやばいお客さんの場合には合図してもらえれば直ぐに飛んでいくから。極力今日は難しそうなフリーの人に対応お願いすることは無いから安心してね。」

そう言ってもらえて陽子は少し安心した。

「そのやばそうなフリー客の対応は大抵私じゃない~。」

その声を聞いて振り返ると陽子を店に誘ってくれたあみさんだった。

「あ!あみさんおはようございます!!!大野です!よろしくお願いします!!」

「ようそこセクキャバジュリエットへ!」とあみさんはご機嫌だった。






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