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彼女が突然おっパブで働きたいと言い出した!
第5章 陽子の体験入店
この客の触り方が少し優しすぎるようにも感じたが、
初めて会った男と続くか分からない会話をするくらいならサービスをしてあげたほうが客のほうも喜ぶだろうという新人ながらの考えだった。

「キスもして良いんですよ。」と笑顔で客の口に自分の口に近づける。

この客は若い男性なのでとくに口が臭いということもなく、髭が当たって痛いということもないので陽子としても楽だった。

そうこうしていると店長が「お客様申し訳ありません。お時間です。」と連絡に来た。
この店はフリーの場合にオープン時間から13時までは4,000円 指名の場合は2,000円となる。
一旦20分で女の子の変更も可能なので連絡に来るのだ。

「もし良かったら私残りの時間もここにいても良いですか?」と少し甘えた声で客に伝える。

客としても次の女の子がしっかりしたサービスをしてくれるかもわからないので2,000円でいてくれるならと店長に支払ってくれた。

「お兄さん。ありがとう~。ゆい嬉しい。じゃあ続きしましょうね。そうだ!御免なさい・・まだお名前聞いてなかったですね。」

「あ、あの俺・・・千田って言います。」

「うふふ。じゃあ今日からせんちゃんって呼んでも良いですか?」

「あ、そう言ってもらえると嬉しいな~。」

「ゆいのことせんちゃんは好きですか?」

「やばいな~。ゆいちゃんマジで可愛いね。」と顔を真っ赤にして照れている。

この客は陽子の私生活のことなどを根掘り葉掘り聞いてくることもないので楽だった。

店長からは「もしお客さんに本名とか年齢とか住所とか携帯番号聞かれても答えなくて良いからね。ひとつ質問をはじめる人はあれやこれや何でも聞いてくるから。それよりも客側に喋らせることを意識した接客をしたほうが喜ぶ人が多いかも。男って自分のことをしゃべるのが好きな人多いからさ・・・」というアドバイスがあった。

店長は客のテーブルから少し離れたところで陽子の接客を確認していた。

「一発目のお客さんから指名取れるんだからあの子なかなかスキル高いな。引き続き正式にうちで暇な日に働いてもらえると助かるな~。」と呟いていた。

陽子が指名を取った話は直ぐにロッカールームの女の子たちにも伝わった。
「やっぱり若さって良いわね~。何も怖いものなんて無いものね~。」












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