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彼女が突然おっパブで働きたいと言い出した!
第8章 陽子の正式な出勤日
今日は、出勤している女の子も多い為陽子の出番はなかなか来なかった。

給料は時給が出て指名が貰えたりした場合には+αとなる。

陽子としても店長に指名貰えるよう頑張れと言われているので、
多少嫌な客でも心の中では割り切れる気持ちを持って接客の連絡を待っていた。

みくや他の女の子も今日は指名客の来店も多いようでバタバタしている。

常連の中には80分コースを希望する客も最近は多いらしい。

今の陽子の接客スキルでは80分は現状難しい。

しかしチャンスがあれば・・・
と陽子は燃えていた。

そこから数分後に「ゆいさん!フリーのお客さんで新人希望なので接客お願いします。」と男性従業員が呼びに来た。

「は、はい頑張ります!!!」と勢いよく椅子から立ち上がる。

「いいね~。気合が入ってるね~。」とロッカールムにいる女の子達が笑っている。

「では!行ってきます~。」とついつい駆け足でテーブルに向かう。

「ゆいです。よろしくお願いします。」と席に行くとそこには少しオドオドした男性が座っている。

「あ、どうもです。」と客は言いながら少し笑った。

「お隣失礼しますね。」と言って隣に座り薄暗い店内ながらしっかりと客の目を見て話す。

「あ、実はこういうお店来たことが無くて・・・でも一度来てみたかったんで・・・」と緊張しながら話している。

母性本能が強い陽子はそういう男性を見るとついつい優しくしてあげたくなる。

「じゃあ、今日セクキャバデビューなんですね。かわいい~。」と言って客の唇に自分の唇を重ねる。

「あ、え、いきなりキスしてくれるんですね。」と顔を赤くして興奮している。

「うふふ。お祝いのキスですよ。」と陽子は笑いながら客の唇に人差し指を充てる。

「実は・・・今まで女の子とエッチとかしたことなくて・・・大学入るんで田舎から出てきたんですけど理系なんで・・・学校に女の子が少なくて・・・」と自分の身の上話を始めた。

陽子の彼氏の明良だって自分が彼女になったから早めに童貞を捨てられたのだろうが、
自分が付き合ってなかったら、明良もまだ童貞のままだったかもしれない。

童貞を捨てるキッカケというのは自分自身でしっかりと考えて行動していないと、
なかなか捨てられない場合もある。




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