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続・独占欲に捕らわれて
第3章 紅玲の取材旅行
「ふふっ、あなたって面白いこと言うわね。喧嘩をしたわけじゃないの。実は……」
千聖の言葉を遮るように、休憩終了5分前のチャイムが鳴る。
「あ、もう時間ですね……。この話はランチ食べながらみんなでしましょ。ほら、たくさん集まると文殊の知恵って言うじゃないですか」
「それを言うなら三人寄れば文殊の知恵、ね。でもおかげで気が紛れたわ、ありがとう」
「いえいえ、さ、行きましょう!」
瑞希は元気よく言うと、千聖の手を引っ張ってオフィスに戻った。

そして昼休み、千聖は3人の後輩と一緒に食堂へ行く。弁当持ちの千聖は席を取る。弁当を開けると、オムライスが入っている。
「これを食べ終えたら、しばらく紅玲の手料理は食べられないのね……」
言葉にすると、余計に気が沈んでしまった。
「綾瀬先輩、彼氏さんと何かあったんですか?」
さっそく瑞希から聞いたらしく、美幸が天ぷらそばを持ってきながら聞いてくる。

「大したことではないのよ」
「大したことないが、大したことになることだってあるんですよ」
少し遅れて来た千春は、カルボナーラを持ってきた。
「いやぁ、でも……」
「いいですか? 大したことないからって何も言わずに我慢してたら、向こうは自分でも気づかずに調子に乗っていくんですから。ワガママ彼氏を作りたくなかったら、小さな不満でもはっきり言わなきゃ」
いつもは大人しい千春が、珍しく熱く語る。

(なんだか思いがけない流れになっちゃったわね……)
千聖は内心苦笑しながら、自分のことを真剣に考えてくれる後輩達に感謝する。
「おまたせ、もしかして話始まっちゃいました?」
カツ丼を持ってきた瑞希は、様子を伺うように目配せをしながら聞く。

「まだ始まってもいないわ」
「それならよかったです」
千聖が答えると、瑞希は安堵しながら座った。
「それで、綾瀬先輩何があったんですか?」
代表して瑞希が本題に入ってくれる。
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