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続・独占欲に捕らわれて
第3章 紅玲の取材旅行
「だって、あの部長を呑み負かしたって伝説の持ち主だよ? そんなの見たいに決まってるじゃない」
瑞希は本人の前にも関わらず、悪びれる様子なく言う。
(確かに、たまにはこの子達と呑むのもいいかもしれない)
千聖は彼女達を見回して、小さく頷く。

「それもいいわね。なんなら今日、一緒に呑みに行く?」
千聖の言葉に、3人は目を輝かせた。
「はい、是非!」
「わぁ、楽しみだなぁ」
「残業しないように頑張らなきゃ」
口々に言う彼女達を見て、千聖は微笑ましい気持ちになる。

仕事が始まると、4人は連携プレーで次々と仕事を終わらせていく。
「ちはちゃん、この資料50部コピーしてもらっていい? ホチキス止めは手伝うから、コピー終わったら声掛けて」
「はーい」
千春は資料を受け取ると、小走りでコピー機へ向かう。
(なんだかいいわね、こういうの)
仕事終わりの呑み会に思いを馳せながら、千聖は次の仕事に取り掛かる。

4人の努力のかいがあって、彼女達は定時に仕事を上がることが出来た。
「綾瀬先輩の行きつけに連れてってくださいよ」
会社から出ると、美幸がせがむ。
「うーん、よく行く居酒屋はいくつかあるから迷っちゃうわ」
そう言いながらも、千聖の足は迷うことなく進んでいく。

会社から10分ほど歩いたところで、千聖の足は止まる。着いたのは、格安でカクテルの種類が多い居酒屋だ。
「ここよ」
千聖が先に入ると、店員が案内してくれる。4人掛けの席につくと、千聖はさっそくハイボールを頼んだ。
「上級者は案内されるのと同時に頼むものなんですね」
「そういうわけじゃないわよ」
感心したように言う美幸に、千聖は苦笑する。

「わぁ、ここカクテル多いんですね。私カンパリソーダにしよ」
マイペースな瑞希は、ひとりでメニューをパラパラとめくる。
「私も見たい」
「もう1冊あるわよ」
千聖はメニューを広げると、自分と隣に座る千春の間に置いた。
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