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続・独占欲に捕らわれて
第3章 紅玲の取材旅行
ふたりは近くのドラッグストアに行くと、酒やつまみを買い漁った。優奈は缶チューハイを、何本も買い物かごに入れていく。
「市販のチューハイは酔いやすいから、2本だけよ?」
「でもぉ……」
「でもじゃない。前に缶チューハイ3本呑んで吐いたでしょ」
千聖がキッパリ言うと、優奈はむくれる。
「そんなの昔の話でしょ? 前より呑めるようになったんだから」
優奈の言う通り、彼女が缶チューハイでダウンしたのはかなり昔の話だ。まだ高校生だった頃、祭りの無礼講で缶チューハイをふたりで呑んだ。千聖は平気で5本くらい呑んだが、優奈は途中で体調を崩し、千聖に送ってもらって帰ったのだ。
だが千聖は、いくら呑もうが酒に強くなることはないと知っている。多少慣れることはあるが、呑めるかどうかは体質的な問題だ。
「ダメったらダメ」
この状態の優奈にはどんな正論を述べても無意味だと分かっている千聖は、缶チューハイを何本か戻した。
「むぅ……呑みたかったのに……」
「はいはい……。おつまみ選ぶわよ」
千聖は聞く耳を持たず、お菓子売り場に行く。千聖はナッツ類を選ぶが、優奈はチョコやクッキーなど、甘いものばかり選んでいく。
「もうこれくらいでいいんじゃないかしら? お会計しましょう」
「私もうちょっとお店見てるから、お願いしていい?」
優奈は千聖に3千円手渡した。
「すぐに来るのよ」
「うん、すぐ行く」
千聖は不審に思いながらも、酔い覚ましの薬と明日の朝食のパンを買ってレジに並んだ。
千聖の会計が終わっても、優奈は戻ってこない。
(袋詰めが終わったら、電話しようかしら……)
千聖は袋詰めをしながら、ため息をついた。
袋詰めが終わって振り返ると、優奈はレジで会計をしている最中だ。
「嫌な予感……」
うんざりしながらつぶやいてると会計が終わり、優奈は買い物かごを持って千聖の隣に来た。かごの中は大量のチューハイとお菓子だ。
「買いすぎよ……」
「いいの!」
優奈は駄々っ子のように言うと、買ったものを適当に詰めていく。
「市販のチューハイは酔いやすいから、2本だけよ?」
「でもぉ……」
「でもじゃない。前に缶チューハイ3本呑んで吐いたでしょ」
千聖がキッパリ言うと、優奈はむくれる。
「そんなの昔の話でしょ? 前より呑めるようになったんだから」
優奈の言う通り、彼女が缶チューハイでダウンしたのはかなり昔の話だ。まだ高校生だった頃、祭りの無礼講で缶チューハイをふたりで呑んだ。千聖は平気で5本くらい呑んだが、優奈は途中で体調を崩し、千聖に送ってもらって帰ったのだ。
だが千聖は、いくら呑もうが酒に強くなることはないと知っている。多少慣れることはあるが、呑めるかどうかは体質的な問題だ。
「ダメったらダメ」
この状態の優奈にはどんな正論を述べても無意味だと分かっている千聖は、缶チューハイを何本か戻した。
「むぅ……呑みたかったのに……」
「はいはい……。おつまみ選ぶわよ」
千聖は聞く耳を持たず、お菓子売り場に行く。千聖はナッツ類を選ぶが、優奈はチョコやクッキーなど、甘いものばかり選んでいく。
「もうこれくらいでいいんじゃないかしら? お会計しましょう」
「私もうちょっとお店見てるから、お願いしていい?」
優奈は千聖に3千円手渡した。
「すぐに来るのよ」
「うん、すぐ行く」
千聖は不審に思いながらも、酔い覚ましの薬と明日の朝食のパンを買ってレジに並んだ。
千聖の会計が終わっても、優奈は戻ってこない。
(袋詰めが終わったら、電話しようかしら……)
千聖は袋詰めをしながら、ため息をついた。
袋詰めが終わって振り返ると、優奈はレジで会計をしている最中だ。
「嫌な予感……」
うんざりしながらつぶやいてると会計が終わり、優奈は買い物かごを持って千聖の隣に来た。かごの中は大量のチューハイとお菓子だ。
「買いすぎよ……」
「いいの!」
優奈は駄々っ子のように言うと、買ったものを適当に詰めていく。