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続・独占欲に捕らわれて
第3章 紅玲の取材旅行
「もう、何言ってんのよ……」
『照れてるの? 可愛いね』
「照れてなんていないわよ! ……はぁ、そろそろ切るわね、おやすみ」
図星をつかれて、逃げるように言う。
『おやすみ、チサちゃん。愛してるよ』
紅玲はとろけるような甘い声で言うと、電話を切った。
「私もはやく寝なきゃ……」
千聖はシャワーを浴びると、ベッドに入って眠った。
早朝、千聖は優奈のいびきで目が覚めた。
「あー、やっちゃった……。今日も仕事なのに……。優奈! 起きて! あなたにはやるべきことがあるはずよ!」
千聖はガックリと肩を落とすと、優奈をたたき起こす。
「うぅ……もう、なぁに? 今日休みなんだけど……」
優奈は目を擦りながら、恨めしそうに千聖を見上げる。
「私は仕事なの!近くのコインランドリーで、これ洗って乾かしてくれない?」
千聖は昨日自分が着ていたものを、優奈に押し付ける。
「えぇ、めんどくさい……」
「昨日優奈に付き合ってこうなったんだから、それくらいしてくれたって、バチは当たらないわよ?」
再び布団を被ろうとした優奈の手が止まる。
「いってきます……」
「ありがとう。はい、ランドリー代」
千聖は財布から300円取り出すと、優奈に差し出す。だが優奈は、首を横に振った。
「これくらいなら、私が出すよ。付き合わせちゃったしね。朝ごはんも何か買ってこようか」
「あら、ありがとう。パンは買ってあるから、サラダを買ってきてもらっていい?」
「サラダね、分かった」
優奈は手ぐしで髪を整えると、部屋から出た。
千聖は電気ケトルでお湯を沸かし、その間にシャワーを浴びる。
バスローブを羽織ると、テレビをつける。時刻は5時40分。お湯が沸いたのを確認すると、ティーバッグをマグカップに垂らしてお湯を注いだ。
「間に合えばいいんだけど……」
不安げに呟きながら、髪を乾かす。
優奈は6時20分頃に戻ってきた。彼女はテーブルにサラダを並べると、冷蔵庫にシュークリームをふたつ入れた。
『照れてるの? 可愛いね』
「照れてなんていないわよ! ……はぁ、そろそろ切るわね、おやすみ」
図星をつかれて、逃げるように言う。
『おやすみ、チサちゃん。愛してるよ』
紅玲はとろけるような甘い声で言うと、電話を切った。
「私もはやく寝なきゃ……」
千聖はシャワーを浴びると、ベッドに入って眠った。
早朝、千聖は優奈のいびきで目が覚めた。
「あー、やっちゃった……。今日も仕事なのに……。優奈! 起きて! あなたにはやるべきことがあるはずよ!」
千聖はガックリと肩を落とすと、優奈をたたき起こす。
「うぅ……もう、なぁに? 今日休みなんだけど……」
優奈は目を擦りながら、恨めしそうに千聖を見上げる。
「私は仕事なの!近くのコインランドリーで、これ洗って乾かしてくれない?」
千聖は昨日自分が着ていたものを、優奈に押し付ける。
「えぇ、めんどくさい……」
「昨日優奈に付き合ってこうなったんだから、それくらいしてくれたって、バチは当たらないわよ?」
再び布団を被ろうとした優奈の手が止まる。
「いってきます……」
「ありがとう。はい、ランドリー代」
千聖は財布から300円取り出すと、優奈に差し出す。だが優奈は、首を横に振った。
「これくらいなら、私が出すよ。付き合わせちゃったしね。朝ごはんも何か買ってこようか」
「あら、ありがとう。パンは買ってあるから、サラダを買ってきてもらっていい?」
「サラダね、分かった」
優奈は手ぐしで髪を整えると、部屋から出た。
千聖は電気ケトルでお湯を沸かし、その間にシャワーを浴びる。
バスローブを羽織ると、テレビをつける。時刻は5時40分。お湯が沸いたのを確認すると、ティーバッグをマグカップに垂らしてお湯を注いだ。
「間に合えばいいんだけど……」
不安げに呟きながら、髪を乾かす。
優奈は6時20分頃に戻ってきた。彼女はテーブルにサラダを並べると、冷蔵庫にシュークリームをふたつ入れた。