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続・独占欲に捕らわれて
第3章 紅玲の取材旅行
「ありがとう、千聖。気をつけてね」
「うん、いってきます」
優奈に見送られながら、千聖はホテルを後にした。
出勤すると、後輩3人組が千聖に駆け寄る。
「おはようございます、綾瀬先輩」
「昨日はご馳走様でした」
「これ、受け取ってください」
千聖に差し出されたのは、少し大きめの紙袋だ。
「なに? これ」
受け取って中を見ると、バーボンやおつまみ、スナック菓子が入っている。
「綾瀬先輩、絶対お釣り受け取ってくれないと思ったから……」
「お酒とおつまみなら受け取ってくれるかなって」
「というか、受け取ってください」
真顔で言う3人が微笑ましく見えて、千聖は小さく笑った。
「お気遣いありがとう。さっそく今夜いただくわね」
千聖が微笑みながら言うと、3人は胸をなでおろした。
「よかったぁ、受け取ってもらえて」
「先輩が受け取ってくれなかったら、お酒どうしようって話してたんですよ」
千春と美幸は口々に言う。
「さすがにここまで気を使ってもらったら、受け取らないわけにはいかないわよ。大事に呑ませてもらうわ」
「って言いながら、1晩で全部呑むんですよね?」
瑞希はチェシャ猫のようにニヤつきながら、紙袋をつついた。
「あら、バレちゃった?」
千聖が茶目っ気たっぷりに言うと、誰からともなく笑った。
(朝から嫉妬されたらどうしようと思ったけど、意外と律儀な子達ね……)
3人の好感度を改めながら、千聖は紙袋をロッカーにしまい込む。
仕事と同時に、平凡な日常が戻ってくる。千聖は休み時間を心待ちにしながら、仕事に打ち込んだ。
そして10時になると、LINEを開く。紅玲のトークルームを開くと、アルバムが作成されている。アルバムを開くと、雅やかな街並みの写真がたくさん出てきた。
「どれも綺麗……。これは是が非でも連れて行ってもらわなきゃ」
その言葉を伝えようと電話をするが、紅玲はなかなか出ない。1分ほどかけたところで、千聖は諦めた。
「うん、いってきます」
優奈に見送られながら、千聖はホテルを後にした。
出勤すると、後輩3人組が千聖に駆け寄る。
「おはようございます、綾瀬先輩」
「昨日はご馳走様でした」
「これ、受け取ってください」
千聖に差し出されたのは、少し大きめの紙袋だ。
「なに? これ」
受け取って中を見ると、バーボンやおつまみ、スナック菓子が入っている。
「綾瀬先輩、絶対お釣り受け取ってくれないと思ったから……」
「お酒とおつまみなら受け取ってくれるかなって」
「というか、受け取ってください」
真顔で言う3人が微笑ましく見えて、千聖は小さく笑った。
「お気遣いありがとう。さっそく今夜いただくわね」
千聖が微笑みながら言うと、3人は胸をなでおろした。
「よかったぁ、受け取ってもらえて」
「先輩が受け取ってくれなかったら、お酒どうしようって話してたんですよ」
千春と美幸は口々に言う。
「さすがにここまで気を使ってもらったら、受け取らないわけにはいかないわよ。大事に呑ませてもらうわ」
「って言いながら、1晩で全部呑むんですよね?」
瑞希はチェシャ猫のようにニヤつきながら、紙袋をつついた。
「あら、バレちゃった?」
千聖が茶目っ気たっぷりに言うと、誰からともなく笑った。
(朝から嫉妬されたらどうしようと思ったけど、意外と律儀な子達ね……)
3人の好感度を改めながら、千聖は紙袋をロッカーにしまい込む。
仕事と同時に、平凡な日常が戻ってくる。千聖は休み時間を心待ちにしながら、仕事に打ち込んだ。
そして10時になると、LINEを開く。紅玲のトークルームを開くと、アルバムが作成されている。アルバムを開くと、雅やかな街並みの写真がたくさん出てきた。
「どれも綺麗……。これは是が非でも連れて行ってもらわなきゃ」
その言葉を伝えようと電話をするが、紅玲はなかなか出ない。1分ほどかけたところで、千聖は諦めた。