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続・独占欲に捕らわれて
第3章 紅玲の取材旅行
ひとしきり泣くと、千聖はスマホを寝室で充電してから風呂に入る。
湯船に浸かってぼんやりしていると、昨晩の悪夢が過ぎる。
「違う、紅玲はそんなことしない……」
声に出して否定をするも、不安は拭いきれない。
「起きてても悪いことしか考えないわね……」
はやく寝るのが得策だと考えた千聖は、風呂から出ると寝室に入る。
スマホを見るが、相変わらず紅玲からの連絡はない。千聖は大きなため息をつくと、化粧台に座り、髪を乾かした。乾かし終えると、未練がましくLINEを開く。既読がついていて、思わずあ、と声を上げる。返信が来るのを待とうと画面を見ていると、紅玲から着信が入った。すぐに出て、耳にあてる。
『もしもし、チサちゃん。なかなか連絡できなくてごめんね?』
「まったくよ、寂しかったんだから……」
久しぶりに聞く紅玲の声に安堵しながらも、本音を伝える。
『昼過ぎから少し前まで、ずっと書き通しだったからLINE気づけなかったんだ。本当にごめん……』
「ちゃんと反省してくれてるならいいのよ……。そんなに書いてるなら、そろそろ帰ってこれそう?」
千聖の質問に、紅玲はうーんと唸る。
『今回それなりに長いの書いてるから、まだかかりそうなんだ……。オレもはやく、チサちゃんに会いたい……』
紅玲の気弱な声に、千聖は頬を緩める。
(こうやって言葉にしてもらえるのって、やっぱり嬉しいものね)
『ねぇ、チサちゃん。チサちゃんの可愛い声聴きたいなぁ』
「今電話で聴いてる最中でしょ?」
言葉の意味が分からず、首を傾げる。
『違うよ。チサちゃんの可愛くてえっちな声、オレに聴かせて?』
「なっ……!?」
熱っぽい声で言われ、千聖は耳まで赤くなる。
「……斗真は、寝てるの?」
『さすがに別の部屋だって。じゃなきゃこんなこと言うわけないでしょ?』
紅玲はおかしそうに言う。
「斗真に睡眠薬盛ってでもしそうだけど……」
千聖の言葉に、紅玲は声を上げて笑った。
『あっはは、いくらなんでも親友にそんなことしないって』
湯船に浸かってぼんやりしていると、昨晩の悪夢が過ぎる。
「違う、紅玲はそんなことしない……」
声に出して否定をするも、不安は拭いきれない。
「起きてても悪いことしか考えないわね……」
はやく寝るのが得策だと考えた千聖は、風呂から出ると寝室に入る。
スマホを見るが、相変わらず紅玲からの連絡はない。千聖は大きなため息をつくと、化粧台に座り、髪を乾かした。乾かし終えると、未練がましくLINEを開く。既読がついていて、思わずあ、と声を上げる。返信が来るのを待とうと画面を見ていると、紅玲から着信が入った。すぐに出て、耳にあてる。
『もしもし、チサちゃん。なかなか連絡できなくてごめんね?』
「まったくよ、寂しかったんだから……」
久しぶりに聞く紅玲の声に安堵しながらも、本音を伝える。
『昼過ぎから少し前まで、ずっと書き通しだったからLINE気づけなかったんだ。本当にごめん……』
「ちゃんと反省してくれてるならいいのよ……。そんなに書いてるなら、そろそろ帰ってこれそう?」
千聖の質問に、紅玲はうーんと唸る。
『今回それなりに長いの書いてるから、まだかかりそうなんだ……。オレもはやく、チサちゃんに会いたい……』
紅玲の気弱な声に、千聖は頬を緩める。
(こうやって言葉にしてもらえるのって、やっぱり嬉しいものね)
『ねぇ、チサちゃん。チサちゃんの可愛い声聴きたいなぁ』
「今電話で聴いてる最中でしょ?」
言葉の意味が分からず、首を傾げる。
『違うよ。チサちゃんの可愛くてえっちな声、オレに聴かせて?』
「なっ……!?」
熱っぽい声で言われ、千聖は耳まで赤くなる。
「……斗真は、寝てるの?」
『さすがに別の部屋だって。じゃなきゃこんなこと言うわけないでしょ?』
紅玲はおかしそうに言う。
「斗真に睡眠薬盛ってでもしそうだけど……」
千聖の言葉に、紅玲は声を上げて笑った。
『あっはは、いくらなんでも親友にそんなことしないって』