この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
続・独占欲に捕らわれて
第3章 紅玲の取材旅行
ひとしきり泣くと、千聖はスマホを寝室で充電してから風呂に入る。
湯船に浸かってぼんやりしていると、昨晩の悪夢が過ぎる。
「違う、紅玲はそんなことしない……」
声に出して否定をするも、不安は拭いきれない。
「起きてても悪いことしか考えないわね……」
はやく寝るのが得策だと考えた千聖は、風呂から出ると寝室に入る。

スマホを見るが、相変わらず紅玲からの連絡はない。千聖は大きなため息をつくと、化粧台に座り、髪を乾かした。乾かし終えると、未練がましくLINEを開く。既読がついていて、思わずあ、と声を上げる。返信が来るのを待とうと画面を見ていると、紅玲から着信が入った。すぐに出て、耳にあてる。
『もしもし、チサちゃん。なかなか連絡できなくてごめんね?』
「まったくよ、寂しかったんだから……」
久しぶりに聞く紅玲の声に安堵しながらも、本音を伝える。

『昼過ぎから少し前まで、ずっと書き通しだったからLINE気づけなかったんだ。本当にごめん……』
「ちゃんと反省してくれてるならいいのよ……。そんなに書いてるなら、そろそろ帰ってこれそう?」
千聖の質問に、紅玲はうーんと唸る。
『今回それなりに長いの書いてるから、まだかかりそうなんだ……。オレもはやく、チサちゃんに会いたい……』
紅玲の気弱な声に、千聖は頬を緩める。
(こうやって言葉にしてもらえるのって、やっぱり嬉しいものね)

『ねぇ、チサちゃん。チサちゃんの可愛い声聴きたいなぁ』
「今電話で聴いてる最中でしょ?」
言葉の意味が分からず、首を傾げる。
『違うよ。チサちゃんの可愛くてえっちな声、オレに聴かせて?』
「なっ……!?」
熱っぽい声で言われ、千聖は耳まで赤くなる。

「……斗真は、寝てるの?」
『さすがに別の部屋だって。じゃなきゃこんなこと言うわけないでしょ?』
紅玲はおかしそうに言う。
「斗真に睡眠薬盛ってでもしそうだけど……」
千聖の言葉に、紅玲は声を上げて笑った。
『あっはは、いくらなんでも親友にそんなことしないって』
/109ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ