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続・独占欲に捕らわれて
第5章 策士愛に溺れる

「10年以上のこ仕事をしていますが、目の前でプロポーズなさるお客様は初めて見ました。ご婚約、おめでとうございます」
「ありがとう」
「ありがとうございます……」
店員に祝福され、千聖は頬をほんのり染めながら礼を言う。
「ウェディングドレスって1回しか着ないのに、わざわざオーダーメイドすることないと思うけど……」
「チサちゃんは特別な人なんだから、ウエディングドレスもレンタルなんかじゃなくて、特別なものを着てもらいたいんだ。お色直しのドレスも作っちゃおうか」
「素敵な旦那様ですね。まずはベースとなるドレスから見ていきましょうか。どうぞこちらへ」
ふたりは店員に連れられ、シンプルなウエディングドレスの前へ行く。
「奥様はとてもスタイルがいいので、こちらのマーメイドラインやスレンダーラインがお似合いかと。フリルやレースの追加も可能ですし、お色も選べますよ」
店員はフリルやレースが少ないウエディングドレスを手で示しながら、説明する。
「チサちゃんはどれがいい?」
紅玲はほかのドレスに目をやりながら、千聖に声をかける。千聖は紅玲につられてほかのドレスを見たあと、マーメイドラインのドレスをまっすぐ見つめる。
「このマーメイドラインがいいけど、せっかくだし、もっとふんわりしたものがいいわ」
「ではマーメイドラインをベースに、デザインを決めていきましょうか。どうぞ、あちらにおかけください」
店員に促されてソファに座ると、彼女は写真付きの資料を次々と並べていく。千聖は店員の話を参考にしながら、自分の理想のドレスを彼女に伝える。最初は多少の戸惑いがあった千聖だが、目の前でドレスのデザインを描いてもらいながら決めていくうちに楽しくなり、中盤からはスラスラと要望を伝えることができた。
そうして完成したラフを見て、千聖は目を輝かせる。
「素敵……。こんなに綺麗なドレスを着れるなんて、夢みたい」
ラフは正面と後ろから見たデザインが並んで描いてある。肩や腕はシースルーで透けており、胸元はVネックで大きく開いている。腰より下には大きなリボンが斜めにかかっている。紅玲の要望で、背中もかなり開いている。
「ありがとう」
「ありがとうございます……」
店員に祝福され、千聖は頬をほんのり染めながら礼を言う。
「ウェディングドレスって1回しか着ないのに、わざわざオーダーメイドすることないと思うけど……」
「チサちゃんは特別な人なんだから、ウエディングドレスもレンタルなんかじゃなくて、特別なものを着てもらいたいんだ。お色直しのドレスも作っちゃおうか」
「素敵な旦那様ですね。まずはベースとなるドレスから見ていきましょうか。どうぞこちらへ」
ふたりは店員に連れられ、シンプルなウエディングドレスの前へ行く。
「奥様はとてもスタイルがいいので、こちらのマーメイドラインやスレンダーラインがお似合いかと。フリルやレースの追加も可能ですし、お色も選べますよ」
店員はフリルやレースが少ないウエディングドレスを手で示しながら、説明する。
「チサちゃんはどれがいい?」
紅玲はほかのドレスに目をやりながら、千聖に声をかける。千聖は紅玲につられてほかのドレスを見たあと、マーメイドラインのドレスをまっすぐ見つめる。
「このマーメイドラインがいいけど、せっかくだし、もっとふんわりしたものがいいわ」
「ではマーメイドラインをベースに、デザインを決めていきましょうか。どうぞ、あちらにおかけください」
店員に促されてソファに座ると、彼女は写真付きの資料を次々と並べていく。千聖は店員の話を参考にしながら、自分の理想のドレスを彼女に伝える。最初は多少の戸惑いがあった千聖だが、目の前でドレスのデザインを描いてもらいながら決めていくうちに楽しくなり、中盤からはスラスラと要望を伝えることができた。
そうして完成したラフを見て、千聖は目を輝かせる。
「素敵……。こんなに綺麗なドレスを着れるなんて、夢みたい」
ラフは正面と後ろから見たデザインが並んで描いてある。肩や腕はシースルーで透けており、胸元はVネックで大きく開いている。腰より下には大きなリボンが斜めにかかっている。紅玲の要望で、背中もかなり開いている。

