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夜明けまでのセレナーデ
第1章 屋根裏部屋の約束
…長く激しく…しかし、お互いを労わり愛を確かめ合うような口づけが交わされた。
名残惜しげに唇を離した司は潤んだ瞳で、泉を見上げた。
「…どうしても、駄目?…」
「…旦那様は風間様にお約束をされたんだ。
司を必ず守ると…。怪我ひとつさせることなく、風間様の元にお返しすると…。
旦那様は約束を違えぬお方だ。
俺は、司には安全な場所で暮らして欲しいんだよ。
軽井沢は日本中で一番安全な場所だ。
頼むから、奥様と一緒に避難してくれ」
髪を撫でながら、宥めすかす。
司は少し頰を膨らませ、上目遣いで泉を見上げた。
「…浮気しない?」
「へ?」
「…薫くんだよ!…あんな綺麗な子と二人きりだなんて…。
ムラムラきたらどうするんだよ!」
美しい西洋人形のような美貌が本気で拗ねていた。
名残惜しげに唇を離した司は潤んだ瞳で、泉を見上げた。
「…どうしても、駄目?…」
「…旦那様は風間様にお約束をされたんだ。
司を必ず守ると…。怪我ひとつさせることなく、風間様の元にお返しすると…。
旦那様は約束を違えぬお方だ。
俺は、司には安全な場所で暮らして欲しいんだよ。
軽井沢は日本中で一番安全な場所だ。
頼むから、奥様と一緒に避難してくれ」
髪を撫でながら、宥めすかす。
司は少し頰を膨らませ、上目遣いで泉を見上げた。
「…浮気しない?」
「へ?」
「…薫くんだよ!…あんな綺麗な子と二人きりだなんて…。
ムラムラきたらどうするんだよ!」
美しい西洋人形のような美貌が本気で拗ねていた。