この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
夜明けまでのセレナーデ
第9章 サンドリヨンとワルツを
その光景に、呆気に取られている薫の耳元で紳一郎が囁く。
「…あっと言う間に失恋だな。ご愁傷様」
「紳一郎さん!だから!違いますってば!」
紳一郎に噛みつき、成田の前に立つ。
「…成田くん、あの…これは…一体…」
成田は絹を抱き締める手を緩めずに、無骨な口調できっぱりと言っ放った。
「絹は、俺の恋人です」
「え⁈な、なんだって⁈」
思わず叫ぶ薫の代わりに、紳一郎が冷静に尋ねた。
「…絹さん、本当ですか?」
成田の逞しい腕の中で、絹は恥ずかしそうに…けれど嬉しそうに微笑んだ。
「…はい…」
「…あっと言う間に失恋だな。ご愁傷様」
「紳一郎さん!だから!違いますってば!」
紳一郎に噛みつき、成田の前に立つ。
「…成田くん、あの…これは…一体…」
成田は絹を抱き締める手を緩めずに、無骨な口調できっぱりと言っ放った。
「絹は、俺の恋人です」
「え⁈な、なんだって⁈」
思わず叫ぶ薫の代わりに、紳一郎が冷静に尋ねた。
「…絹さん、本当ですか?」
成田の逞しい腕の中で、絹は恥ずかしそうに…けれど嬉しそうに微笑んだ。
「…はい…」