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夜明けまでのセレナーデ
第2章 礼拝堂の夜想曲
「薫の部屋は、僕の隣だ。
…空いている生徒の部屋だけど、二人部屋だから。
広いからいいだろう」
部屋の窓を開け放ち、冬の澄み切った新鮮な空気を入れながら紳一郎が振り返った。


翌日、身の廻りのものだけをリュックに詰めて、薫は再び学院を訪ねた。
時々の泊まり込みだから、必要なものだけだが、それでもかなりな荷物になった。
民間人の車の使用は禁止されているので、屋敷に何台もある舶来車はガレージに仕舞われている。
縣商会から車を借りて寮まで送ると言った泉を薫は断った。
車で送られているところを紳一郎に見られたら、きっと皮肉の一つも飛んでくると思ったのと…
「…暁人が大変なところで命がけで戦っているのに、僕だけぬくぬくしていられないよ。
頑張ってみる」
そう言って、殺人的に混み合う乗り合いバスに生まれて初めて乗ったのだ。

…薫が珍しく前向きになったのには理由がある。
前日に、暁人からの初めての手紙が届いたからだ。



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