この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
夜明けまでのセレナーデ
第2章 礼拝堂の夜想曲
「…篠宮…伯爵…て…。
え?…篠宮家にいらっしゃるのは、海軍に入られた和葉さんだけじゃ…」
口走ってしまい慌てて口を抑える。
…信じられない。
だって…目の前のこの麗人は…どこから見ても西洋人の容姿そのもの…というか、西洋の美しい古典絵画から抜け出したようなひとではないか…。
篠宮伯爵夫妻は混じり気のない日本人だ。
夜会で何回か見かけたことがある。

…仮にこのひとが篠宮家の子息だとして、なぜそんなひとが礼拝堂の塔の上の部屋にいるのか?
まるで…隠れるようにして…。
薫は激しく混乱した。
紳一郎は咎めることなく、
「話は中でしよう。
…瑞葉さん、入りますよ」
瑞葉に告げた。
「…はい。どうぞ、紳一郎さん」
玉を転がすような美しい声がその形の良い唇から溢れた。

/322ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ