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夜明けまでのセレナーデ
第3章 Tango Noir 〜禁じられたお伽話〜
「…もう、限界かい?」
華奢な骨盤を壊さんばかりに逞しい腰遣いを続けながら、青山が穏やかに尋ねる。
「…んんっ…も…イキ…そ…う…」
濡れた熱い吐息を漏らし、それでも健気に口淫を続ける。
そんな紳一郎の白い頰に落ちかかる艶やかな黒髪を掻き上げてやりながら、うっとりと告げる。
「…十市くん。見給え。
…なんと美しい貌だろうね…。
自分の快楽に必死で耐えて、きみのために奉仕するこの淫らな貌を…。
…普段は冷たく取り澄まし、乱れたところはひとつもない紳一郎くんが、こんなにもいやらしい表情を見せるなんて…。
恋人冥利に尽きると思わないか?」
十市が苦しげに唸る。
「やめてくれ。坊ちゃんを、そんな風に言うな」
青山は力強い突きを止めることなく、声を立て笑う。
「きみは紳一郎くんを清らかなお姫様かなにかのように崇めたいのだね。
…私は違うね。
美しく清らかな虫も殺さぬ清楚なひとを、貶めて汚すのが好きなのだよ。
…ストイックなまでに怜悧に整った紳一郎くんが、高級娼婦のように淫らに乱れるさまに興奮するのだ」
…いや、恐らく紳一郎くんもそうだろう?
熱を持つ耳朶に囁かれた…。
「…さあ、いやらしいその貌を十市くんに見てもらいなさい。
私に犯され、十市くんを口淫するはしたなく淫乱なきみを…もっと…もっと…」
青山の言葉が起爆剤になり、熟した身体に快感のうねりの波が起こり始める。
「…ああ…やめ…て…ひど…い…」
啜り泣きながらも必死に十市の牡に舌を這わせる。
…十市を…きもちよくさせなくちゃ…
「…きみもそうだ。
淫蕩な自分を厭うのと合わせ鏡に、その自分に途方も無い悦楽を覚えるのだよ。
…だから…」
不意に額に優しい口づけを落とされる。
…淫らな自分を…認めて…愛してあげなさい…。
華奢な骨盤を壊さんばかりに逞しい腰遣いを続けながら、青山が穏やかに尋ねる。
「…んんっ…も…イキ…そ…う…」
濡れた熱い吐息を漏らし、それでも健気に口淫を続ける。
そんな紳一郎の白い頰に落ちかかる艶やかな黒髪を掻き上げてやりながら、うっとりと告げる。
「…十市くん。見給え。
…なんと美しい貌だろうね…。
自分の快楽に必死で耐えて、きみのために奉仕するこの淫らな貌を…。
…普段は冷たく取り澄まし、乱れたところはひとつもない紳一郎くんが、こんなにもいやらしい表情を見せるなんて…。
恋人冥利に尽きると思わないか?」
十市が苦しげに唸る。
「やめてくれ。坊ちゃんを、そんな風に言うな」
青山は力強い突きを止めることなく、声を立て笑う。
「きみは紳一郎くんを清らかなお姫様かなにかのように崇めたいのだね。
…私は違うね。
美しく清らかな虫も殺さぬ清楚なひとを、貶めて汚すのが好きなのだよ。
…ストイックなまでに怜悧に整った紳一郎くんが、高級娼婦のように淫らに乱れるさまに興奮するのだ」
…いや、恐らく紳一郎くんもそうだろう?
熱を持つ耳朶に囁かれた…。
「…さあ、いやらしいその貌を十市くんに見てもらいなさい。
私に犯され、十市くんを口淫するはしたなく淫乱なきみを…もっと…もっと…」
青山の言葉が起爆剤になり、熟した身体に快感のうねりの波が起こり始める。
「…ああ…やめ…て…ひど…い…」
啜り泣きながらも必死に十市の牡に舌を這わせる。
…十市を…きもちよくさせなくちゃ…
「…きみもそうだ。
淫蕩な自分を厭うのと合わせ鏡に、その自分に途方も無い悦楽を覚えるのだよ。
…だから…」
不意に額に優しい口づけを落とされる。
…淫らな自分を…認めて…愛してあげなさい…。