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《リベンジ☆ラブ…恋になるまで…》
第1章 成り行きのままに
慎吾からの告白は彼の家で受験勉強を始めた頃で、
彼はシャーペンをくるくるまわしながらの告白で本気なのかそうでないのかわからないところがある。
まるで「消しゴム取って」「テレビのリモコン取って」というニュアンスなのだ。

告白はもっとロマンチックでありたいが大雑把な慎吾ならでは、かもしれない。
とりあえずは受験勉強に専念ということで慎吾の家・綾香の家がデートの場所になる。

秋が過ぎ冬がきて受験のシーズンに突入しやっと2人の受験勉強は終わった。


――
―――

綾香・慎吾の志望校の入試もいくつか終わった頃の、とある日のことになる。

雪が舞う夕方綾香と慎吾は清陵への入試の帰りを歩いて帰っていた。

自宅前。

『あたしも慎吾ちゃんも後ひとつを残すだけね、
清陵よりは難しくないけど油断しちゃダメだから帰ったら勉強しなきゃ』

入試の2週間前には綾香と慎吾の受験勉強は終わりとなっていて各自落ちついて勉強したいとのことなのである。

『綾香勉強すんだ?
清陵受けたから受験勉強うんざりだから俺はバレー三昧』
バレーという箇所を楽しげに言って笑う慎吾。

『まだ志望校後ひとつ残ってるのに?
清陵程難しくないけど慎吾ちゃん勉強しなきゃ』

『――っせーなっ!何かというと家庭教師みたいに勉強勉強ってだから綾香は真面目って言われんだ』
慎吾は振り返って綾香を睨んだ。

『慎吾ちゃん…』
綾香は立ち止まる。

『だから願い下げだって言われんだ』
慎吾は綾香の顔を見る事もなく家に入っていった。

綾香は家に入らずに歩きだした。

慎吾ちゃんひどいよ…
真面目だから?
だから願い下げだって?

綾香の目から涙が落ちた。
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